心の距離
そろそろ暑くなってきたこの季節。
お待合せ場所へ行くと、
美しい色の、チュニックというのでしょうか、
それをお召しになっていました。
私の好きな色が 目に飛び込んできて
ぼんやりしてしまいました。
静かに調整を合わせ、
“ご家族”の細かなことに注意を払うものの、
どうしてもわからないことが出てきました。
他界に尋ねる私を気づかって
ご依頼人さんは、ご協力下さいます。
本当に、有難いものです。
あちらから見せられること、
囁かれること_
これらが時に、パズルのように
思う時があります。
情報として、
淡々と伝えてこられる時もあれば、
最後に大きな意味をもたせるような時も
あります。
毎回、全く違います。
同じご依頼人さんであっても、
違います。
だからこそ、私は信頼しているのだと思います。
人生のひとこまをご一緒させて
頂いているのだと思っています。
本当に、人それぞれ。
さまざまな人生が あります。
この世では、
家族と心の距離が出来てしまったまま、
心の距離を作ってしまったまま、
他界された方々も
多くいらっしゃいます。
心についた傷というのは、
そう簡単には、消えない_
そう思います。
でも、消えることはないかもしれませんが
いつか、その傷が癒される時が
来るだろうと思っています。
人の人生は、決して、
スピリチュアルなんとかというもので、
扱われるべきものではないと思います。
生命の毎日(日常)は、
重みがあるのですから。
ご依頼人さんは、決して、
親しい人にも愚痴を言わない人。
言う自分が嫌いになると思います _
そうおっしゃっていました。
溢れ出る涙が物語っていました。
海のような色をお召しになって
海のように深い心を お持ちでした。
すべてを 抱いた上で
「 主人が 好きなんです。」
そう おっしゃっていました。
家族というのは、
好き嫌いだけのことではないのだと
あらためて思いました。
合掌
アガサ