どう受け留めるか
遠路遥々行こう_
こう決心するのは簡単なことではない
そう思います。
遠いところ、何時間もかけて辿り着いても
会いたい(話したい)と思うご家族との
機会がもたらされるかどうかは
わからないからです。
時間はかかる、
交通費もかかる、
いろいろな感情が入り混じる・・・
この決断は、覚悟にも似た決意だと
そう思っております。
お伝えする側の私も、覚悟しています。
驚くような遠いところから
覚悟を決めてお越しになった方でした。
お顔を見るなり、今にも壊れそうな・・・
思いと悲しみで溢れておられました。
あちらに調整を始めるやいなや、
圧倒的な存在でお越し下さいました。
その方のご様子や伝えてくださることを
お伝えし、必要があれば、
その方の様子を身振り手振りで真似します。
次々に話されることをお伝えしていく中で
驚いたのは、
「 手紙のことだけど・・・」
という言葉でした。
数々のことを話してくださる中でも
最高の決め手だと思えました。
その「手紙」は、
ご依頼人さんが心から大切に
なさっているもの。
目の前の方々、ご家族の対話光景に
一瞬、同席できる有難さを感じます。
ご依頼人さん、ご家族の方が
お帰りになったあと、自分を取り戻します。
伝える内容に間違いはなかっただろうか、
微妙なニュアンスも正しく伝えることが
出来ただろうか、
伝え漏れはなかっただろうか・・・
そうしたことが よぎります。
ご家族同士での何気ない会話も
どう受け留めるか_
愛情があって、いろいろ考え上での一言が
別の意味にとられることもあるでしょう。
勘違いされたまま、
他界させてしまったのではないか・・・
もっと、こうすればよかった、
ああしてあげたかった、
と、たくさんの思いが残ります。
一時的にそうであっても、
この世では勘違いのままであっても、
必ず、理解し合える時は来るのです。
それが、この世での間に、なのか、
どちらかが他界してからなのかは、
わかりません。
” こちらに来て、
言葉の奥にある思いを知ったんだ。
あの時は
言葉に含まれた優しさを到底理解することがなかった・・・。”
そのようなことをご家族は
話しておられました。
良かった。
これで私も肩の荷を降ろせました。
本当に良うございました。
餡子、栗、大好きです。ご馳走様でした。