多くの方々を見送られる
はつらつとしたその方は
声にもとても力のある方。
静かにあちらとの調整に入りますと
うわぁと押し寄せてこられる・・・
というのは大袈裟かもしれませんが
とにかく、多くの方々が
お越しになっていまして、
次から次へと来られるのです。
私としては、じっくりと確かにお伝え
したいのですが、入れ替わり立ち替わり_
そうした”テンヤワンヤ”状態の私を
Kさんはご覧になって、
「 その方に似た方を前日、ふと
思い出しました。
私の職業柄、多くの高齢者の方々を
見送ってきましたので、皆さん、
来てくださっているのかもしれません。」
と助けてくださいました。
あぁ、なるほど。
そういうことがあるんですねと
納得いたしました。
それから、ある方が私に
「 ○に乗っていました。」
と話して下さいました。
私は、多くの方々の出入りに
てんやわんやしておりましたので
もうどなたが話しておられるのか・・・
そんな最中に冷静に話された男性のことを
お伝えしますと、
Kさんは、ものすごく大きな声で
「 えっ?!」
と目をまんまるになさり、
驚きのあまり、しばし沈黙。
あちらの方々も驚かれての数秒間。
その驚きは、義父様のご職業を
突然言われたので驚かれたようです。
お帰りになる時に、
ふと、我が家の玄関にある
お香をご覧になって、
「 お香の香りって、あちらに
届くって言いますよね?」
と教えて下さいました。
私は、
「 物として届くのではなくて、
きっと、
お線香なり何なりをなさる方の
心が届く(通じる)のだと
思いますよ。」
と申し上げました。
なぜなら、
お線香のひとつも買えない国や
人々は世の中に多くおられるでしょう。
物をお供えしなければ、
行事をしなければ、
あちらには何も届かないのか_
そうした疑問がわきます。
心(魂)の世界ですから、
物質の世界ではありません。
物がなくとも、
思いやりと慈愛にあふれた心さえ
あれば、
それが最高のお供えと思います。
あちらには、物では通じない。
心、
真心で 通じるのだと思います。
あちらの方々からは、
そう教えて頂きました。
多くの方々に愛と元気を与え続けて
おられるKさんを美しいなぁ・・・
と思いながら、後ろ姿に手を降りました。
ありがとうございます。
アガサ