娘をそっと見守る

今思うと、若くしてご両親を見送られた

のでしょう。

” もし、私が同じ立場だったら・・・”

ご依頼のあと、様々な人生を歩まれる

方々を思いながら、今、元気で過ごして

いる私の家族や実家の家族の健康に

しみじみと 有難さを感じます。

同時に、

ご依頼人の方の踏ん張りに頭が下がる

思いです。

ご依頼の前からいろいろとお気遣いを

くださった方でした。

「 自分よりも 悲しみの深い方が依頼されたら

 その方々を優先してください。」

そのようなことをメールで頂きました。

こうしたことを依頼する最中において、

なかなか、他の人のことを考えることなど

難しいと思います。

大切な家族を人を存在を亡くされたならば

何年経っていようと その悲しみが深ければ

私個人の時間を割いてでも、捧げるのが 真。

そうして、直前の直前まで、

この方は慈しみの心で 接して下さいました。

まず、まばゆい光と共に 表れた方に

不思議な感覚を覚えながら、お伝えしました。

ご依頼人さんがふと、思い出されたこと_

小学校高学年か中学生の頃、法事か何かで

お家にご親戚方が揃われた日、

” 見てはいけないものを見たような・・・ ”

そういうことがあったそうです。

お伝えした特徴が垣間見られた方と

同じでありました。

とても強い光の方(血縁関係のある方です)が

ご依頼人を見守っておられることに、

あらためて感心しました。

次に来られたのは、仲良くお三人で

お越しになりました。

お伝えしていくうちに、ご両親であることが

わかりました。

お父さんは、仕事で忙しく、わが子と

遊びたくとも遊べる時間が少なかった

お気持ちの中から、私にひとつの思い出を

話してくださいました。

大切に開かれたお父さんの手の平には、

思い出のものが 大切そうにありました。

それは、

ご依頼人が子どもの頃、好んで遊んでいた

あるものでした。

どこにでもあるものです。

でも、お父さんは、それをとても嬉しそうに

私に見せてくださいました。

胸がいっぱいになりました。

子どもにとっては、些細な、日常的な遊びでも

今とは違って、お父さんが子どもと遊ぶこと等

なかなかなかった昭和の頃。

本当に、お父さんは嬉しかったんだなぁ・・・

そう思いました。

そして次は、お母さん。

そして、お母さんと仲良しのおばあちゃん。

心が美しく、清い方で、明るく努めて

家庭をきりもりされていた方。

お父さんがおっしゃること、

お母さんがおっしゃることを

伝えますと、

ご依頼人は 感極まって泣かれていました。

両親の話が、すべておわかりになるようでした。

こうした機会を私は当て物と思っていません。

話しの機会と思っています。

なので、「天国との対話」としています。

天国との対話は、霊媒や霊能者のような者だけ

がわかるのでは ないということを

ご理解頂きたいのです。

ご依頼人の方が、心でわかること。

仲介役は、必要ないのです。

私経由で知らされるご両親の思いは

思案される日々の中にあっても、

すでに、

ご依頼人の心に 届いていたようです。

「 なんとなく・・・

 なんとなく、母がそう言ってくれて

 いるような気がしていました。

 あぁ、そうですか。

 父なら、そう言うと思います。」

お父さん、お母さん、おばあちゃん。

お三人の方々は、まさに「親」の鑑。

そっと、

木の傍で立ち、見守る姿。

本当に そうでしたよ、Tさん。

親というのは かくあるべきなのだと

あらためて 私も思いました。

手を出してしまった方が親的には

手っ取り早いし、

いちいち細かく指示したり、

ついつい 口うるさくなってしまうもの。

親とは大体、そういう存在ですね。

でも、そうした経験をしていくうちに

親自身も、自分の感情と向き合いながら、

忍耐と愛を学んでゆく_

そうして、ようやく、

「親」という漢字のように成れてゆく・・・

そのように思います。

静かに、

見守る。

人としての行いを、

見守る。

必要な時を

見極める。

これらは、相当の強さと

バランスのとれた愛と

心のしなやかさが必要と思います。

最初から、出来るはずなど

ありません。

心労や苦労なくしては、

学び得ないもの なのです。

日常の中で、いろいろ経験して

少しずつ 少しずつ

いろいろなことが 身になってゆきます。

美しく、清く、正しく、強いものは

決して、

目にみえる「物」では ありません。

目には見えないだけに、

「認定証」などありません。

「レベル」などありません。

そんな物質界的な判断や価値観(欲)

などでは到底計り知れないのです。

心の光。

その光は、

日常を真に生きていくことで

輝きを増します。

お父さん、お母さん、

そして、おばあちゃん。

娘への愛を伝えてくださり

ありがとうございました。

アガサ

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