なんて自由なんだろう
わが子自ら他界した親御さんの苦しみは
計ることなど 出来ません。
数年間に渡り、ご依頼続けてくださった
Yさんもそのおひとりでした。
明るく、華やかさと気さくなお人柄からは
そうした苦しみがあるとは誰一人として
思えないでしょう。
お伝えしたことについて
「 はい。わかります。
あの子は そうでした。
そういう子でした。」
どんなに涙を流されても
そうきっぱりと言いきる方でした。
回を重ねる度に、天国に住むご家族は
新しいことをおっしゃりながらも、
ご自分を伝えてこられました。
様々なことを お伝えしていく中で私自身も
様々な経験をしました。
今回、息子さんはこうおっしゃってきました_
「 背中が痛い・・・
そう 母に言ってください。
母は きっとわかりますから。」
それと共に、
背中の痛みが私の背中に伝わります。
それが 真実かどうかを瞬時に判断する、
私の中での” センサー ”が
” 正しい情報 ”として反応したので
Yさんにお伝えすることにしました。
しばらくお考えになったYさんは、
( 時間にすれば10秒程と思います。)
「 あの子の友達から亡くなる前に
『 背中が痛い 』と言っていたと
聞いたことがあります。
ケンカしたのかどうかはわかりませんが。」
とおっしゃいましたので、背中の痛みは
その手の理由による痛みではないことを
付け加えしました。
そうして、
息子さんは様々なことを話されました。
非常に軽やかで 細やかな粒子、
光をまとっているかのような
その美しく軽やかな空気の中におられる
息子さんを どう表現すればいいのか_
どの言葉を選んでも
私が視、感じている光景に見合う言葉は
ない・・・と思いながら、伝えました。
「 なんて 自由なんだろう。
心と身体が こんなに軽い(軽やか)のは
初めてだ!
母に『 お母さん、大好き 』という言葉を
言ってください。
大好き、愛という言葉を心から感じてます。
自分はもう大丈夫です。」
Yさんの目からは、幾筋もの涙が流れ、
うんうん(わかった)と何度も 何度も
頷いておられました。
「 これからは(自分に)何でも
話してよ。相談にのるよ。
頼ってほしい。」
そう息子さんはおっしゃいました。
この言葉の奥にある気持ち、
彼のこちらでの人生、
家族とのやりとりを含んだすべてのこと、
家族に与えてしまったショック、
書き表すことは出来ないのですが
「 新しいところへ
次のところへ 行くんです。」
その意気揚々とした姿は
本当に 美しかった。
様々なことが息子さんとの対話で
ありました。
いろんな気持ちや今を話して下さいました。
時に、ご自身の葛藤も話して下さった。
対話が終わり、Yさんは、
お家の今の雰囲気を話してくださいました。
「 孫たちも来るようになって
何も教えていないのに、
小さい孫たちが ○○に向かって
手を合わせている姿が何とも可愛いんです。
それを主人と見て、息子のことを
話したりするようになれました。」
本当に、何よりです。
わが子を亡くす悲しみは消えませんが
住む世界が違っても、
あちらで成長しているんだと思えたことは
息子さんご自身の努力と
Yさんの愛情や、こちらのご家族の愛情と
そして、
あちらでのお身内の方々の愛情の
積み重ね。
何年にも渡るご依頼を頂きますと
Yさんと私との間に 通じるものが
芽生えてきます。
同志のように。
互いに 心が通じ合い、
Yさんはいつも私を労って下さいました。
今回の対話で
一区切り、一段落ついたことは
言い出さなくとも 目と目でわかります。
抱き合い(ハグをし)、
「 よかった。
本当によかった。
いつか また。」
と心からそう言いました。
Yさんと 息子さんは、
” 卒業 ” です。
心から 晴れ晴れ。
「 なんて 自由なんだろう。
なんて・・・
心と身体が軽やかなんだろう。」
本当に 良かった。
アガサ 葉山在住 霊媒 Agatha
~天国の人々の思いを伝えています~
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