働きどおしの母
見せてくださるお姿から年齢を察するのは
私の”苦手”な分野です。
なぜなら、
「見た目」と「実年齢」には差があるからです。
わずか数才違うだけで、ご依頼人によっては
「 違う 」と思われる方もおられます。
それはさておき。
お越しになられたご婦人は、
現在の人々の実年齢とは思えないほど、
苦労に苦労を重ねた方でした。
そして、日常においても
質素倹約を心掛けておられた・・・
そうせざるを得ない緊迫したものを感じながら
芯の強さと深い愛情と自己犠牲、
まるで、武家を支える妻のような気迫さえ
お姿から発せられる空気から感じ取れました。
しかも、
健康状態は、虚弱体質。
私は虚弱体質ではありませんが、
全身が弱々しく感じられながらも
家族を支えてゆかねばならない_
身体の弱い自分が 意思強固であった理由を
こう話してくださいました。
「・・・この子のために、
娘のために、生きてきました。
働きました。
この子がいてくれたからこそ
私は生きてこれました。
一緒に遊んであげたい_
そう思ってきましたが、
なかなかそういう時間がなかった。
寂しい思いをさせたと思います。」
そのあと、突然、パタンと倒れる感覚が
私の内にありました。
そう思いましたあとに、ご依頼人Tさんは
「母は、働いて働いて、
これから少しゆっくりできるかなと
思った矢先に、倒れました。」
とおっしゃいました。
Tさんの胸にあった思いを涙と共に
少しずつお話されますと、
お母さんは、
「 倒れたあとの時間(月日)に
ようやく この子と一緒に居れる時間が
出来ました。
話すことはできませんでしたが、
娘が傍にいてくれる、
娘との時間は私にとって有難かった。
この子がいてくれたから、私は
生きようと思えました。」
そうしっかりとおっしゃいました。
介護する側は、思います、
「生きてほしいと思うがゆえに
親に無理をさせたんじゃないか」
と。
そのこともTさんは思ってました。
お母さんは、わかってらした。
娘の気持ち、
娘の愛情をね。
お母さんの気持ちが、私と
重なっていますから
娘を思う母の思いを何とか
そのとおり、
そのまんま、
お伝えしなければ
お伝えしたいと
その一心でした。
お母さんは、
大変お元気でおられることと
天国でわが子を思いながら
相変わらずの ” 働きもの ” で
おられることをお伝えしました。
お母さんに、心から敬礼いたします。
アガサ 葉山在住 霊媒 Agatha
~天国の人々の思いを伝えています~
霊交信(霊界通信)公開霊視