洗濯機
待ち合わせの場所におられたのは、
穏やかな雰囲気の大柄な男性。
実に落ち着いておられる方でした。
アガサ部屋へ お入り頂き、他愛もないことを
話しておりますと、
「 今日、青森から来たのです。」
「 青森からですか!出張のごついでとはいえ・・・」
「(笑)いえ、このためだけに来ました。」
「 えぇ?!本当ですか?!」
「 はい(笑)」
「 それはそれは・・・責任重大ですね、私。
いつも、責任重大なのですけれどもね。」
という会話の後に、静かな調整に入ってゆきました。
あちらからは、たくさんのお身内の方々が
来られていて、内心、どうしようか・・・
そう思う程の人数でした。
お身内以外の方も、お越しになっていて
その方を描写しますとお心当たりがある方でした。
しばらくすると、
若い男性を捉えたかと思うと、私は、
筒状のようなところに 落ちたような、
挟まっているような感覚が全身にありました。
遊んでいて、間違って落ちてしまった感覚。
そうしたことをお伝えするも、
ご依頼人Iさんは、「わかりません」とのこと。
その他のことを描写している際中も、
ずっと、私は ” 窮屈 ” な体感のままでした。
「 Iさんはご存知ないとのことで恐縮ですが
あまりにも強烈な感覚です・・・
子どもの頃の思い出のようです。
事故というか、遊んでいて落ちたんです。
確かに、そうなのです。
お帰りになったらお母さんにお尋ねに
なれればいいのですが、まあ、こうしたことは
人によっては話づらいと思います。」
と言いながらも、私は相変わらず 狭いところに
ぎゅうぎゅうのままでした。
そろそろ、終わりになるころに、
突然、Iさんは声をあげられました。
「 あ!思い出しました!
弟は小さい時、5才ぐらいじゃないかな、
洗濯機の中に 落ちたんです。
あのまま、洗濯をしていたら、弟は命が
なかったと思います。
遊んでいて、落ちたらしいです!」
もう 私は 申し上げることなど
何もありませんでした。
疑う余地もない”証拠” です。
私も納得したと同時に、今まで窮屈だったのが
すぅっと解かれました。
Iさんから頂いたメールの一部です。
– – – – –
(略)
アガサ様のお蔭で弟の存在を、思いを
直接感じとることが出来ました。
今、長年心の中にあった霧が晴れたような
すがすがしい気持ちです。
母にも伝えましたところ、弟が幼少時に
洗濯機に落ちた話に笑い、
なつかしい思い出にしばらく浸っていました。
弟があの世で元気でいる、傍にいて見守っている。
こんなに嬉しいことはありません。
また子供の頃に可愛がった犬や友人、
祖母や祖父が私のために会いにきていただいたことに
大変驚き、恐縮いたしました。
肉体を去っても、忘れずに私たちを見ていてくれていることに、
心から感謝の思いが溢れます。
これからは、自分だけの人生と考えず、
あの世から思いを受けた方々を忘れることなく、
しっかりと自分の人生を生きたいと思いました。
(略)
– – – – –
洗濯機に落ちるって、
弟さんご本人のみならず、
ご家族もどんなにか心配されたことでしょう。
遠路はるばるのIさん。
帰り道は、きっと足取りも軽く
お帰りになったことと思います。
良かったです。
アガサ 葉山在住 Agatha
~天国の人々の思いを伝えています~
天国との対話(霊交信 / 霊界通信)