お弁当
バタバタとしていますと あっという間に
1週間程過ぎてしまいますね。
さて。
子どもの思いを 親だからといっても
すべてわかっているわけでは ありません。
子どもが大きくなるにつれ、親が知らないことが
どんどん増えてきます。すごく自然なことです。
子どもの好きなことは これ!_
とは言えません。
それをよくやっていたからといって
子どもが一番好きだったこと とは言えないのです。
例えば・・・
私は絵を描くのが得意な方だったようです。
小学校の頃は、学校の授業で描いた絵は
自分が知らないところで何かの展覧会で入賞することが
幾度となく ありました。 何だかわからないけれど
先生から賞状と景品のようなものを渡され、
持ち帰っていました。
そこに何の意欲も有りませんでした。
暇があったら描いていたかと言えば そうではないのです。
自分のことを例えにしましたが、自慢話では ありません。
” 「 得意なこと = 好き 」とは一概には言えない。”
ということと同時に、
” こうした機会は 死後証明のため” だけとは 私は
思っていません。
心というのは、実に様々です。
言いそびれたこと、言いたかったこと、というのを
私はとても大切に思っています。
非常に繊細な機会と申しているのは
そういう意味もあります。
ご家族から伝えられる思いを 受け入れて頂きたいのです。
ご家族から伝えられることが、
この世を生きる私たちが知らない気持ちであっても、です。
Mさんのように。
お電話でのご依頼2回目の方でした。
物忘れのひどい私ですが、ご依頼人のお名前だけは
覚えています。
でも、お伝えした内容はご存知の通り” すっ空かん”です。
あちらに調整を始めますと、中年男性の方が来られていました。
視せてもらえることをお伝えするも、心当たりがないようでした。
「 前回も この方が来てくださったのですが
わからず、申し訳ないです・・・。」
とMさんはおっしゃいました。
「 いえいえ。大丈夫です。
でも、この男性は Mさんのことを確かにご存知なんです。
仕方ありません。次に進みましょう。」
ということで、再度調整し直しました。
しばらくしますと、何やら ありまして、私は
あちらの様子を視ておりましたら、
男の子のような・・・女の子にも見えるような
ちょっと中性的な魅力を持った男の子を視せてくれました。
お伝えしていきますと、どうやら、子どもさんのようでした。
そして、
最初にお伝えした中年男性は、横から
< ・・・連れてきたのです。>
とおっしゃいます。
「 お分かりにならないこの男性ですが、息子さんを
連れてきたとおっしゃっています。」
ということをお伝えしました。
「 ・・・ちょっと、私、お子さんが気になります。
お話をしていきます。」
というようなことをMさんに話したように思います。
頭の良い子は、非常に繊細なのです。
本心とは違うことも比較的淡々とこなしていくところがあり、
それを「 我慢強い 」「 努力家 」等という言葉では
片付けられないのです。
いつものように、伝わってくる思い(心)を私視点ではなく、
忠実に伝えたい気持ちで一杯になりました。
「 とても熱心にやっているのだけど、周囲に対して
非常に冷静に、客観的に考えておいでです。」
< なぜ、みんな それをしているのかな?
わかっているのかな?・・・
何のために しているのかな?・・・>
そのまま伝えました。
話しながら、何とか、心が軽やかになればと
願いながら続けました。
< ・・・お弁当が好きだった!>
私は、一瞬、すごく当然と言えば当然の話のように
思えました。
ですが、これは 私の考えですから、無視し
聞こえたまま、お伝えしました。
「 はい。ずっと幼稚園の頃から、小学校中学高校も
お弁当でした。塾へもお弁当でした。
食事は、お弁当が主だったように思います。」
子どもさんは、お母さんのその言葉に反応され
とても嬉しく思っておられました。
そうすると、ざぁーーーと気持ちが私に流れ込みました。
学校から帰ったら、そのまま、お稽古ごとか塾へ向かう
子どもさん方が多いと聞きます。
家族揃って、食卓を囲んで・・・ということが
あまりない子どもさんもおられることでしょう。
” お弁当が好き。”
彼にとって、お母さんが作ってくれるお弁当は
母の愛を感じられる瞬間であり、
心の癒しだったのです。
そうした思いが、たったこの一言に込められて
いました。
母への感謝の気持ちが 込められていました。
その思いを伝えました。
Mさんは
「 お弁当が好きなようなことは言ってましたが、
それほどだとは・・・初めて知りました。」
とおっしゃって 泣いておいででした。
母としての気持ち、
子から伝えられる思い_
その両方が 胸にぐっときました。
その他にも、話してくれました。
あとは、頂いたメールに助けて頂きます。
– – – – –
前回も今回も来られた男性ですが、もしかすると
亡くなった息子が小さい頃お世話になっていた
幼児教室の先生かも知れないと思っています。
その先生は息子が教室をやめて数年後、癌で亡くなられたと聞きました。
何故唐突にその先生を思い出したかというと、
実は1週間程前にその先生が突然私の夢に出て来られたからです。
当時、その先生は息子のことをとても目にかけてくださっていました。
でも亡くなられて何年も経ってから、
いきなり私の夢に出て来られたので不思議でした。
アガサさんがおっしゃった年恰好もだいたい当てはまります。
もしその先生が息子のことを気にかけてくださっているなら安心です。
先生はかなり個性的だった息子の良き理解者でしたから。
それから息子が私を「置いていったわけではない」と伝えてきたと聞いて、
セッションが終わってからはっとしました。
家には2匹がいるのですが、そのうちの1匹がもう息子が大好きで
いつも息子にべったりでした。
息子が下宿する時には一緒に連れて行ってあげればと話していたぐらいです。
そんな猫を置いて逝ってしまったので、その仔を見ていると可哀想になってしまって。
いつも「ママも◯◯ちゃんもお兄ちゃんに置いて逝かれてしまったね」
って言ってたんです。
息子はその言葉を聞いていたのだと思いました。
それから息子がお弁当が好きと言ってくれたこと。
私の愛情を感じてくれてお礼を言ってくれたことが何よりも嬉しかったです。
息子にとって私は良い母親ではなかったと日々自分を責めていましたから、
少し救われた気がしました。
– – – – –
今は、彼の好きな自然たっぷりな場所で
お身内のおばあさんと一緒におられることを視せてくれました。
とても、のんびりとした穏やかな日々です。
Mさんと息子さんの絆は
これを機に ますます深まると予感しています。
期待ではなく、理由は分かりませんが
そう思うのです。
ああ、そう言えば、
息子さんは、
「 その内、夢で 今居る場所や生活を見せるよ。」
そうおっしゃっていましたね。
いつか ご覧になったら、
よければ メールください。
待たずに、楽しみにしています。
アガサ 葉山在住 Agatha
~天国の人々の思いを伝えています~
天国との対話(霊交信 / 霊界通信)