空を見て

待ちきれないからか、

それとも、人を励ますことを自分の仕事のように思っているのか、

女の子は 私が洗濯物を干している頃から

いろいろと話しかけてくれました。

< わたしは、あなたの方が正しいと思うよ。>

( 苦笑。そう? ありがとうね。そう言ってもらえて嬉しい。)

< 親はね、子どものことを・・・わからないことが多いんだよ。>

( そっかぁ。親はどうしても子どもが可愛いすぎて、ついね。笑

 まあ、うちのお父さんも子どもが可愛いがゆえなんだと思う。)

彼女は、ちょっと納得の行かない表情を浮かべました。

彼女の言ってくれる気持ちがとても有難く思いながら、

私は Kさんをお迎えする準備にバタバタして行きました。

そうして、準備を済ませ、静かな時間を持ち始めると

< ママに会わせてくれるんだね!>

そう嬉しそうに言い放ち、全身で喜びを表現してる彼女。

( 私が会わせてあげるわけではないのです。私は・・・)

嬉しさいっぱいの若い子が最後まで私の話を聞くはずもなく、

もう笑うしかないなぁ〜と思いました。

<お空を見て・・・>

(え?空がどうしたの?)

私は秋晴れの美しい青空に見とれてしまい、

彼女の話しかけていることもすっかり忘れてしまいました。

彼女の話すことに、感激して思わず涙がぽろっと溢れることも

ありました。

最近よく聴いている曲を聴いていますと、

< こっちでも、いろんな音楽が流れているよ。

 とっても綺麗な曲!

(今、私が聴いている曲よりも)もっと綺麗な曲!>

( へぇ〜、そうなんだ。もっと綺麗な曲かぁ・・・いいね。)

< その曲、ママにも聴かせてあげて。>

( これ? わかった。ママに説明してから聴いて頂くね。)

彼女は、たくさんのお友達を連れてきました。

わっと驚くぐらい。

一クラスぐらいは居そうです。

なんで、こんなにたくさん?と思っていましたら、

彼女はとても印象的なことを話してくれました。

< こっちの子ども達はね、そっちで誰かが悲しんでいないか

 見てるの。見つけたら、傍に行くの!>

( へぇ、そうなんだ。応援団みたいだね。)

< そう!
 
 あなたの周りには、いっぱいの子ども達がいるんだよ!

 知ってた?>

知っていました。

なぜだろうと思ってはいたのですが、

理由もなにも求めずに ただ自然にまかせていました。

彼女の言葉は、私の心の琴線に触れ、

声を出さずに泣きました。

もちろん、有難くて、です。

ようやく、ママ、Kさんをお迎えに行きました。

終始、伝える内容に ふたりで大笑いしながら、

時折、目頭を押さえながら、の時間でした。

パパのことも、

ママのことも、

家族全体のことも、よく見ているなぁと感心します。

話の途中だった「お空を見て・・・」というのも、

Kさんのお話でわかりました。

子を思う親御さんたちの愛をのせた風船は、

空高く飛んでゆき、

子どもたちは、雲の上ではなく、

ご家族と共に お空を見上げて喜んでいたのでした。

幼くして、若くして、あちらへ逝く子どもたち。

身体の機能が思うままにならない状況にある子どもたちは、

非常に聡明な魂の持ち主だと 私は感じています。

実に、上手に話してくれるのです。

そうしたことを「選ぶ」とよく聞きますが、

私は、選ぶということには クエスチョンです。

わかることは、

とても聡明だということ。

とても賢いということ。

才能溢れているということ。

私の周りには、天国の子どもたちがいてくれる!

なんて素晴しいことだろう、と思いました。

動物たちも、入れ替わり立ち替わり。

彼女は、今もなお、入院先でお友達を励ましに

来ているとのこと。

私は、彼女自身からそう聴き、

ママは入院している子ども達から聞かれたそうです。

” 悲しんでいる人がいたら、

みんなで 励ましに行くの!”

この世の子どもたちも、私たち大人も、

見習いたいことです。

良うございました。

アガサ 葉山在住
~天国の人々の思いを伝えています~
天国との対話(霊交信 / 霊界通信)

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