自分よりも

クリスマスイヴの夜、家族みんなの布団を敷いていたら

< 親のいない子、家族と過ごせない子に寄付したい >

突然、そう言われました。

寄付はいつもしているから、特別には思わなかっただけに

お布団を敷く手を一瞬止め、

( そうだよね。多くの人達が家族と楽しく過ごしている中、

 寂しい思いをしている子ども達は居るもんね。)

と返した私。

突然の話しかけは、内容如何によって応じません。

善いことなので応じたのです。

翌朝、とても良いお天気でした。

洗濯好きの私は張り切って洗濯物を干していた時、

突然、それは起こりました。

机の上にある私の携帯に保存してある録音が鳴り出したのです。

ロックを外し、その音を選択して聴かない限りは鳴らない音_

子が3才か4才ぐらいの時の歌声。

( わかった!昨夜の子ね。もう来てるんだね。(笑)待ちきれないんだね。)

約束の時間になって、Nさんからお電話を頂きました。

でも、互いに声が切れ切れ。

電波や電気系統がおかしくなる理由はわかっていましたから

かけ直して頂き、私もやり直しました。

今度は、クリアに聴こえます。

< クリスマス・・・ぼくの好きな日だ!>

( そうだよね!私も、好きですよ。他の子どもたちも好きだろうね。)

いささか、一般的なことを私は返事してしまったせいか、

” 男の子 ” は、

クリスマスだけではなくて、この季節をとても楽しみにしている、

楽しんでいる心を伝えてくれました。

そして、逞しさも。

< ・・・動物たちも 守りたいんだ。>

その気持ちに、私は心から同調しました。

話すように話してくれました。

子どもは素晴しいですね。

お父さんの心にふとよぎった気持ち、

クリスマスの飾り付けについて、

飾るお母さんの気持ち、

実によく知ってるなぁと感心しながら伝えました。

「 Nさん、息子さんがね、部屋を片付けているんですよ。」

「 そのままにしているんです。あの子の部屋に入れなくて・・・

 片付けた方が良いということなのかも。」

「 いいえ。それはちょっと違うと思います。待っててください。」

「 はい。」

( 誰かのために、片付けてるんだね。)

( 妹のため )

( そうなんだ。妹さんのためにスペースを開けてるんだね。)

( そう。だけど、僕の部屋でもあるんだよ。笑 )

( そりゃそうだね。)

( 妹は・・・こわがりなんだ・・・)

( そっか。私も子どもの頃、そうだったよ。)

( こわがらないようにしてあげたいんだけどね。)

( そうだね。)

すっかり、男の子と話し込んでしまった私は、

Nさんに伝えなきゃと 思い出せるところを話しました。

Nさんは、

「 あの子の部屋を妹に使わせようとしています。」

「 なるほど。お兄ちゃんは自分なりに手伝っているんですね。」

「 トイレに行くのも、一人で行けなくなって、ついて行っています。

 夜も ひとりで寝るようになったのですが寝付くまでは沿い寝しています。」

「 そうでしたか。お兄ちゃんはお兄ちゃんなりに、妹を思っていますが

 妹さんの方がちょっぴり何となく敏感に思われているだけなので

 時期が来たら、大丈夫ですよ。付き添ってあげてください。」

「 はい。」

「 お母さんに伝えたいことがあるみたいです。」

「 はい。」

< ずっと ずっと 大好きだよ! 僕が守ってあげるから!>

彼は万感の思いを込めて こう話してくれました。

この言葉をかけられて、泣かない母親は いません。

私も思わず、もらい泣きでした。

< さあ!楽しもう!楽しみだなぁ〜!>

心いっぱい、身体いっぱいでそう表現してくれました。

この12月は、クリスマスと誕生月だそうです。

なるほど!

それは、楽しみに決まってるね!

後日、Nさんから頂いたメールを添えます。

– – – – –

とてもとても幸せな時間でした。

前回はあちらにようやく慣れてきたところと言っていたのに、
今回はやりたいことがいっぱいあって忙しくしている○○がいて、
あの子らしいなぁと嬉しくなりました。
色んなことに興味を示し、どこにいても、どんな時でも、
楽しみを見つけて前を向いている子でしたから。

よく、
「たくさんの人に助けて頂いたんだから、必ず恩返しするんだよ。」
と話していたので、今はその意味がはっきり解っているのだと思います。
寄付、苦しい人を助けたい、あの子の想いが誰かの役に立てれば嬉しいです。

「お母さんは特別」。
「ずっとずっと好き」。
何より有難いクリスマスプレゼントが届きました。

今晩は、家族みんなで以前のような楽しいクリスマスの夜を過ごしたいと思います。

(略)
– – – – –

○○くんは、自分のお小遣いをためて、

親のいない子どもたちへ、

家族と過ごせない子どもたちへ、

寄付をすると言っていたとNさんから聞きました。

私自身の子どもの頃、そんなふうに思ったことがなく、

精神と心の高さに驚きました。

思っていることと、行動に移すということとは全く違います。

前夜のあの話しかけは、○○くんに間違いありませんね。

いつも、自分よりも弱い立場、小さな立場にいる人や動物たちへ

惜しみない愛を差し出していた子。

今も、そのままですよ、Nさん。

時間終わりの方は、もう待ちきれない思いでした。

その様子に私は、Nさんにこう話しました_

「 Nさん、お願いがあります。

 ○○くんのために、ご家族みんなのために、Nさんのためにも

 クリスマスを思いっきり楽しんで頂きたいのです。

 息子さんがこんなに楽しみにしているんですもん。」

Nさんは、心から了解してくださいました。

良かったね!


今年の我が家のクリスマスは、頂いたリンゴを使って、
りんごのパウンドケーキ、クッキー、リンゴの甘煮を作りました。
甘煮は、アイスに添えてもヨーグルトに添えても美味しいですもんね。
(・・・添える暇もなく、自分で自分を労うために、単独で私の胃袋へ!笑)
夜には恒例の「 クリスマスキャロル(スクルージ)」を観ました。
クリスマス開けの26日は、私的に大掃除。
なので、今日は、朝から筋肉痛です。(笑)

アガサ 葉山在住
天国との対話 愛しい家族との時間
~天国の人々の思いを伝えています~

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