突然の縁 〜 遠い国から 〜

4月の下旬、突然、海外の方からメールが届きました。

読み進めていくと、Garmanyの方のよう。

堪能な日本語で書かれたメールからは、妙な空気は感じられません。

でも、一応、メールを家族にも見てもらいました。

家族は、以前、ウェブやシステム構築をしていたので

物理的な ” 裏側 ” がわかります。

ちゃんとしたところからのメールか、

いたづらメールか、という区別。

家族からも「 きちんとしたメールだ。」と言われ、

常に多忙そうにしている私を見かねてか、

「 相手の訪日スケジュールがあるだろうから日程をすぐに連絡した方が良いよ。」

と念押しされました。(苦笑)

彼女をBさんと表記します。

Bさんは、ドイツの由緒ある大学で日本文化を研究なさっているそう。

現在は、日本の霊能者や霊媒ということについて。

久しぶりに訪日されることになり、是非ともインタビューをしたいと

いうことでした。

” 私でよければ、わかる範囲でお話をしよう。

 それが研究に役立つなら、嬉しい。”

そんな気持ちでした。

日々、ご依頼フォームやご依頼メールを受け取る私にとって

見ず知らずの方からの連絡は、今に始まったことではありません。

メールやフォームからも相手の方の ” 空気 ” 心のようなものが

不思議にも、添えられるのです。

Bさんのメールからは、真面目、誠実、温かさが在りました。

日程を互いに連絡しあう中で、私は、

彼女とすでに心が通いあうように思えていました。

そして、先日、お会いしました。

待ち合わせ場所に早めに到着しました。

日本人は、どの顔も似たようなもんだろうと思い、

探すのは大変でしょう?と思っていたからです。

Bさんを待っていると、後方から「アガサさん」と呼ばれました。

とっくに、Bさんは来られていたようです。

「 待ち合わせ時間に遅れてはいけないと思い、早く来ました。」

彼女は、にこやかに真面目にそう答えてくれました。

思った通り、Bさんは、真面目で誠実でとても温かい心の人。

彼女の立ち振る舞いに、古き良き日本人の礼儀を感じ、

驚きました。

Bさんのお行儀を見て、私は内省をしていました。

事前に質問内容を準備され、録音の承諾をとってくださり、

ノートをとる承諾さえも尋ねてくださいました。

彼女の研究熱心な姿勢に、学ぶということ、研究する本来の姿を

見ることが出来ました。

身勝手なところは一切なく、

どこまでも 謙虚。

相手を威圧したり、

相手の行動をとがめたり、

自分の感情を優先するところも、

知識をひけらかすことも 全くありませんでした。

インタビュの機会は、自分の今までを振り返る機会でも ありました。

Bさんの質問に答えながら、心新たに、再確認することが多くありました。

とても居心地良く、お答え出来たと思います。

どこの国の人であろうと、関係ない。

人と人との縁。

初めて会うことは、お互いにとても緊張しますし、疲れます。

彼女は、とても疲れただろうと思います。

わざわざ、宿泊先から逗子葉山まで来てくださったのですから。

遠い、ドイツから。

今後も 彼女の研究に全面的に協力しますと伝え、

駅改札で見えなくなるまで手を振りました。

今度、いつ会えるか わからない。

一生に一度だったかもしれない。

でも、

これから先のことは、誰にもわからない。

わかっているのは、

お会いしている最中、互いに思いやり合い、

誠実であったこと。

そう感じる時、縁の有難さを感じます。

「 日本には、今も多くの迷信が残っています。

 霊能者や霊媒が不安や恐怖を与えることも、依頼人の方々から聞かされます。

 相手に恐怖や不安を与える人は、自分を ” 特別だ ” と思っているし、思いたいのです。

 とんでもない話です。

 今迄の人生を振り返って、私は ” 普通 ” をとても大事にしています。

 私を育ててくれた家族は、普通の、常識的な人で良かったと心から感謝しています。

 普通に生きること、生かされることは、貴重です。

 普通に過ごすことが、あちらとの交流で一番大切なことです。

 私は、普段服で接しますし、洗濯物も普段通り干すのは、すべては自然だからです。

 こうしたことは「神懸かり」ではないことを知ってほしいのです。

 宗教的でも思想的でも何でもありません。

 特別なことでは、ありません。

 自分の良識と依頼人さんの良識を信じているから、私は普通で居ます。」

そう話す私に、

心から頷きながらメモをとっていたBさん。

突然届いた、ドイツからのメール。

平凡極まりない私へ。

縁というのは、本当に不思議です。


家族はもらったホーリーバジルの花を乾燥させて種をとりだしました。
その種が育って、このように。
花の色からは想像出来ない、オレンジの良い香りがします。
葉っぱを摘んで、たまに、フレッシュなハーブティにしています。

アガサ 葉山在住
天国との対話 愛しい家族との時間
~天国の人々の思いを伝えています~

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2件のコメント

  • おはようございます。
    私にとってはとてつもなく遠い国の外国人がアガサさんにコンタクトをとってくれたことになぜか誇らしく感じました。
    アガサさんを紹介した人がいたのかもしれません、もしかしたらブログを読んでアガサさんの真摯に向き合ってくれるお人柄やそんなアガサさん信頼している私たちのメールなどに何か感じてくれたのかもしれませんが、どちらにしても私たちの大事な愛する人がいる世界を研究してく
    れる人がいるのはとても期待してしまいます。
    どんなに科学が進んでももしかしたら向こうとのコンタクトはやはり普通の私たちには難しいかもしれませんがそれでも物理的に証明されることは私にとっては希望の光となりそうです。
    せめて、感じたいせめて遠くからでも眺めることさえできたら、生きている苦難も和らげることができるのですが…。
    そんなとてつもない願いを叶えられる時代がくることに心から期待します。

  • こんにちは。
    コメントを有難うございます。
    私の交流の質云々ではなく、正直なところがBさんの目に留まったのだと思います。
    頭脳明晰だけではなく、とても心の良い方でした。
    Bさんのように、こうしたことを「感覚」方面からではなくて、真摯に地道に研究
    されている方々は世界中におられます。
    日本では、あまりそうしたところがなく、在ったとしても、どうしても宗教的、
    新興宗教的になっていくようです。
    「自分は特別。」という意識を持ちたがる民族性も関係していると思います。
    ナンセンスな意識です。
    いづれにしましても、地道な努力は賜物です。
    アガサ

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