正々堂々と。

– – – – –

(略)

家に帰りアガサさんとのやり取りを母に話したところ、
その時は結びつかなかった事も色々とつじつまが合い母と涙しました。
祖母や義兄、主人、皆がついていてくれて本当にありがたいと
感謝の気持ちでいっぱいになり、また涙です。

昨日までの私の口癖は主人はどこにいるんだろうばかりだったと
思い出しました。
だからこそ主人は、そばに居る、わかってくれ と言ったんだなと思います。

あまりに辛い状況が続き主人にすがりたい気持ちがあったのだと思いますが、
これからの自分の努力と主人が側についていてくれる事をはげみに、
すべき事をして行こうと思っています。

(中略)

正直、交流中もどこまでお話していいものか決めかねておりました。
言葉足らずなお返事しかできずにおりましたが、ただ自然に任せようと思い直しました。
ズバリ 的を得た言葉が出る度にドキッとし、
最後に言われた「◯○◯○○」と言う言葉で観念いたしました。
この方には包み隠さずお話しようと思いました。

帰りの私は明らかに違っていました。
自分で笑顔になっているのがわかりました。

(略)

– – – – –

お待合せ場所に到着されたYさん(仮)から、

到着しました電話を頂きました。

そのお声を聴き、びっくりしました。

お名前からくるイメージとは全く違ったからです。

名前からくるイメージと声、雰囲気というのが

おおよそ、一致しますので 全く違うとなるとびっくりします。

電話口から聴こえる声は、何とも言えない柔らかな声でした。

アガサ部屋にお越し頂き、そのことを話しますと、

大層、ご謙遜されていました。

仕事柄、声を使われるとのことで勉強しても、

コンプレックスの塊だとか。

周囲の方々はとても素晴しい声をなさっているそうで

叱咤激励をされていますとおっしゃっていました。

「 どうおっしゃっても、私には 深みのある柔らかな声としか

 思えないですよ。」

と申しあげて、少しご説明をして、静かに入っていきました。

とても品のある高齢の女性と 男性。

( ・・・もうひとりおられるようだけど・・・)

順番にお伝えしようと心掛けていますが、

ごちゃ混ぜになってくる時があります。

おふたり両方を少しずつ描写してお伝えしていきますと

高齢の女性の方はおわかりになり、

男性の方も、ほとんど会っておられないようでしたが

おわかりになるようでした。

( ・・・もうひとり、おられると思うんだけどな・・・)

そう思いながらも、高齢の女性(Yさんのお祖母さん)が

凛とした表情と雰囲気でこうおっしゃったのです_

< やらなくてはいけないことがあります。わかっているね?

 それを覚悟して(腹をくくって)やんなさい。>

相当の覚悟が要るのだと思いました。

困難から逃げてはいけない、何か。

ちょっとやそっとではないこと。

Yさんは、何度も、涙ながらに

「 わかります。」とおっしゃっていました。

そうしてしばらくして、

お祖母さんは、ある動きを見せてくださいました。

古い巻物のような、、、、

そうしたものをさっと横に流し、じっと読む動き。

すべてに無駄な動きはなく、静の境地のような空気。

(それは何? 何ですか?)

そう尋ねながら、彼女がしたように見よう見真似で私も

動きに集中しました。

「 こういう動きをなさいます。まるで、古い巻物か何かを

 ざっと横に広げるような動き。こういう感じ。

 私には何だかわかりません。

 ・・・う〜ん、彼女は、どなたかの代弁をなさっていると思います。」

「 わかります。」とYさん。

「 そうですか。おわかりなるのですか。わかりました。」

同時におふたりと交流しながら、

もうお一方を伝えねば・・・。

まばゆい光がその人から発せられ、輪郭さえも見えないのです。

( 困ったな・・・どう表現すればいいんだ?)

そのまま Yさんに伝えました。

そうしますと、

指を動かしているのがすっと見えて、

自然に私の指や腕が動き、

「 こういう感じでね・・・

 こういうふうになことをなさっています。

 なんだろう・・・

 彼は、多くの方々を・・・何て言うか・・・

 こういう表現は私は好まないのですが、

 多くの人々を癒しておられた。

 (どう伝えるかもごもごしながら)

 それにしても、言葉で表現するのは何て難しいんだ。」

語彙力の乏しさに自分で苛つきながら、

腕や指は動くのと、私の頭の中での整理整頓が追いつかないまま

何とか、この方を伝えねば・・・

( あなたは何をなさっているの? 旋律に包まれている・・・)

Yさんが何かを話してくださることも、夢うつつ状態で

聴こえづらく、返事も疎かになり、

申し訳ない気持ちもよぎりながらも

伝えられることに必至でした。

「 ◯○です。主人も私もそれをやっていました。」

「あぁ、◯○か! なるほど!◯○ね!」
※○の数は故意にぼやかして表示しています。

「 指使いが、主人とそっくりです。私には出来ません。」

「 私も、二度と出来ませんよ。」と大笑いしました。

ご主人は、

< 家族に心穏やかな生活をさせてあげたい。>

というようなことをおっしゃいました。

Yさんには、よくわかるお話のようでした。

交流も一段落をした頃、

Yさんから、Yさんご自身のことやご家族が置かれている状態を

少しずつ話してくださいました。

私はそれを聴き、絶句した直後、叫びたい気持ちになりました。

こんなことが現実にあるんだ。なんてこと!

その現実に立ち向かい、

相当の、相当の覚悟が要ることをなさったのです。

勿体振るつもりは微塵もありません。

万が一でも想像によってどこからか伝わりますといけません。

ので、書きません。

Yさんとご家族の身を案じて、ご勘弁ください。

愛する夫のため、家族のために、

権力に物を言わせる人達からの執拗な行いに

心折れながらも、真っすぐな心で努力なさるYさん。

何とも言えない気持ちに私はなり、万感込めて

Yさんの手を握りました。

そんなYさんが口にされた言葉は、

「 私は、同じような境遇におかれている方々の心に

 心から寄り添いたいと思い、選びました。

 現実は、逆に救われることばかりです。

 その方々の日常を考えると私なんて、と思います。

 感謝してもしきれません。」

でした。

いつか、そう遠くない日に、

その柔らかな声が多くの方々の心に響く場所を

訪ねたいと思います。

お帰りになる前、Yさんに言いました。

「 Yさん、私、最初はこの日程をお断りしようと思ったんです。

 私の50才の誕生日なので、ね。

 別に何があるわけではないのですが。笑」

「 そうでしたか。」

「 ええ。だけど、お受けしないといけない、という何かが

 あったのでお引き受けしました。

 お伝え出来て、よかったと思います。

 伝えなければならなかったのだと、今つくづく思えます。」

お伝えしたまなしには わからなかったことも

後日、つじつまが合ってくる。

その時の気持ちは、何とも言えない気持ちです。

普段、手に触れることもなく、見聞きすることもないけれど、

確かに見守ってくれているんだという安心感。

交流の後、その安心感は、長続きしないかもしれない。

だけど、

家族への信頼、思いやりを持続させながら

私たちは、生きてゆかねばなりません。

正々堂々と。

= おまけ =


ごんの誕生日と私の誕生日は、続きです。
勝手に縁を感じている私です。(笑)
わが家では、「年寄りチーム誕生日」と言われています。
まぁ、好きなように言うときやぁ〜(笑)

※いろいろと贈りものを頂き、家族共々、有難く頂戴致します。

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