待ってた!ありがとう!

Kさんからのお電話を待っていた前、突然、女の子にハグされました。

< (この日を)待ってた!よろしくね!ありがとう!>

あっけにとられつつも、やっぱり嬉しいもんです。

素直に表現してくれる女の子のご家族が、

ご依頼人Kさんであればいいなと思いました。

そうこうしていますと、椅子に”座ったまま動けない”私。

( あれ?なんで動けないんだろう・・・)

( もしかして、あなたがそうだったの?)

女の子からの返事は、ありませんでした。

何度も動こうとするのですが、椅子に座ったまま。

まぁ、いいわと思うようになって、

腕で伸びをしたりと、出来ることだけやっている私。

まるで、車椅子で生活しているようでした。

そして、

頭がぼんやりしつつ、なんとも気分が悪くなってきました。

(あぁ、気分が悪い・・・困ったなぁ・・・これから交流があるのに。)

横になろうかと思ったのですが、どうも腰から下が動かないので

静かにしているしかありませんでした。

( それにしても・・・気分悪い。待てよ、これはもしかして・・・

 薬の投与だね。薬。麻薬じゃなくて、ね。

 あなたは乗り越えてきたんですね。

 偉いですよ。本当に。おばちゃんは弱虫だね。)

そう話しかけながら、苦笑いしました。

内心は、他界に対して、”勘弁してよ!”と思いました。

心待ちにしていた、Kさんからお電話を頂きました。

目の前に来てくれている10〜12才くらいの女の子のことと、

お電話前に、私に身に起こったことを混ぜながら

話しました。

脚のことも、おわかりになるようでした。

「 モルヒネを使っていました。」

「 モルヒネ? あぁ、モルヒネね。そっか・・・そうだったんですね。」

理由は分かりませんが、私は、疑似体験をするようです。

そこそこ健康体だから、余計に具合が悪く感じるのかなと思いつつも、

あの気分の悪さは大変なもの。

あれを子どもさんが乗り越えるのは、

立派と言う以外に言葉が見つかりません。

本当に 言葉が見つからないのです。

親御さんの辛さは言うまでもありません。

子も親も立派です。

さて。

「 彼女はね、とっても目が綺麗なんですよ。可愛いです。」

「 はい。・・・そうです。笑」

自分の子を褒めるのはちょっと照れくさいもんですよね。笑

女の子も嬉しそうに笑っていました。

まんざらでもない感じです。

「 あ!ご本人も(自分で)まんざらでもないみたい。笑

 素直で良いですね。いえ、本当に可愛い子です。」

気をよくしてくれたのか、何かを大きな声で何かを

言ってくれているような様子です。

< ◯・・・◯ >

( え? ◯△?  ◯□?)

「 どなたかのお名前のようです。◯△・・・◯□・・・

 このように聞こえます。」

「 ◯○と言います。娘の名前です。」

「 ◯○さんか! 一文字聞き違えていますね、私。すみません。」

「 いえ、そんなこと(ありません)。」

娘さんは、さぞかし疲れただろうと思います。

口に手でメガホンみたいなのを作って(笑)、

うわぁ〜!と叫んでくれていたのですから。

ごめんなさいね、鈍くて、私。

印象的に覚えている映像があります。

それは、子ども部屋のようでした。

その部屋を少し入ったところで、佇む娘さん。

彼女は何も話さず、ただ、ぼぉ〜と眺めている様子です。

( どうしたの?)

< ・・・教科書・・・>

( 教科書? あぁ、あなたの教科書ね。そのままってことですか?)

< ううん。違う。>

何か具体的なことは第三者の私には分からなかったのですが、

お部屋の雰囲気が変わった感じは伝わってきました。

けれども、どうも私にはピンっと来ず、

Kさんにここまでのやりとりを伝えることにしました。

「 Kさん、娘さんが、ご自分の部屋でしょうか、

 部屋をただぼぉーとご覧になっているんです。

 眺めているというか。

 嬉しいという気持ちはそこになく、

 ぼぉーとしている気持ちに近いような気がします。

 あと、教科書がどうとうか・・・。」

Kさんは少しお考えになった後、あっ!と気づかれたようでした。

「 ・・・あの子が使っていた部屋を妹が使っているんです。」

「 あ、なるほど!そういうことだったんですね。」

私は心のなかで(それは仕方ないことですよ。)と思いました。

兄弟姉妹がいますと各自が自分の部屋というのは持てないですもの。

そうしたことを私が思い、Kさんを思いやり・・・

母親同士の、無言ではありますが互いに理解しあう時間が数秒ありました。

娘さんは、素直にご自分の気持ちを告げてくれました_

< 私もいるから 忘れないで。>

思わず、私は泣きそうになりました。

でも、ぐっとこらえました。

( お母さんがあなたを忘れるわけないじゃないの!)

もちろん、Kさんに伝えました。

「 ◯○に可哀想な思いをさせてしまっていたんですね・・・」

「 娘さんも分かっているんですよ。わかっておいでです。

 でも、分かった上で “自分も居るんだよ” と言いたかったんです。」

「 それと関係あるんでしょうか?

 たまにビデオの電源が勝手に点くんです。

 ◯○かなぁ〜って家族と思っているのですが。」

Kさんはご自分でそうしたふうに結びつけるのは、ちょっと違うかなと

思われながらも、そう話してくださいました。

お母さんが話しておられる途中から、娘さんはニヤッと笑っています。

< 私じゃないよ!>

と手まで振って否定。

でも、彼女はニヤッと嬉しそうなんです。

他界からは、本心が伝わってきますから、Kさんに小声で話しました、

「 娘さんですよ。ええ、強い反応がありますから。笑

 あれ? なんで私、こんな小声で内緒話してんでしょうねぇ。

 内緒話なんて無駄ですのにねぇ。」

そして、Kさんとふたりで大笑いしました。

妹さんこともお母さんにアドバイスし、

お父さんのことも、ちゃんと見ている娘。

娘というのは、こんなにも分かっているもんなんですね。

では、Kさんから頂いたメールを掲載させて頂きます。

– – – – –

娘との楽しい時間をありがとうございました。

電話する前は緊張していましたが、アガサさんの声を聞き安心感につつまれ、
とてもリラックスしてお話することができました。

始まる前、アガサさんの所に行って、
待ってた、よろしくね、ありがとうってハグをしに行った娘。
ちょっと甘えた感じが◯○らしいなぁと思いました。

◯○が亡くなった数ヶ月後に妹の入学があり、◯○の使っていた学習机を
妹が使うことになりました。

「 私もいるから忘れないで 」

◯○が自分の学習机を見て悲し気持ちになっていたなんて。
申し訳なかったなぁと思いました。

ビデオの電源が勝手につくのも「私もいるから忘れないで」の合図だったんですね。
もう少し◯○の事を身近に感じられるようにしていきたいと思いました。

久しぶりに娘の声が聞けて嬉しかったです。

– – – – –

上の子の気持ちは、私にもよくわかります。

わかってはいるんだけど、時々、そう思ってしまうのです。

兄弟姉妹が居るというのは、それの繰返しなんです。

娘さんも分かっておいでですよ、Kさん。

でも、言ってみたいんです。

甘えてみたい。

下に弟や妹がいますと、なかなか、自分のその気持ちを

表に出すということは子どもであってもしづらいのです。

上に兄や姉がいても、何かを我慢することがあります。

お互い様、というところでしょうね。(笑)

「 娘はピアノを弾いていました。」とKさんから話してくださいました。

「 まあ!そうでしたか。ピアノね・・・ピアノ。

 あ!そう言えば・・・ ご依頼を頂いてからだと思うのですが、

 突然、ピアノ演奏のCDを買いました。何で?と思いましたけどね。

 買ったのは、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番・第24番です。」

このことをKさんに話しましたら、

これまた偶然にも、

Kさんが最近聴いておられるピアノ演奏もモーツァルトでした。

お互いに、「 不思議なもんですねぇ。」と笑いました。

これも、可愛い娘さんの影響としておきましょうか!

クラシック楽曲は、心にとても良いですもんね。

ハグしてくれて、ありがとう。

おばちゃん、嬉しかった。


これは、ピンクですね。


うす桃でしょう。


オフホワイトです。
どれもこれも綺麗でしょーねぇ。

昨年の秋だったでしょうか、ラナンキュラスの球根を買って植えました。
ようやく、つぼみが膨らんできました。
風が強い葉山ですので、”お布団”のすすきの茎が飛び散らないようにと
毎日、風予報をチェックしては、手作りカバーをふんわりとかぶせて、
端っこを洗濯バサミで植木鉢の淵に留めて。
怠け者な私がこんなに世話をするようになるなんて、びっくりです。(笑)
つぼみが膨らんだのが本当に嬉しいです。
お店ではすでにラナンキュラスが並び、見事な咲きっぷり。
それを横目に(いやいや。まだまだ。旬はコレからなんだ!)と我慢我慢。(苦笑)
手間日間かけた分、やっぱり、可愛いですね。

アガサ

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