間に合う?
ご依頼を頂き、当日を迎える_
いつ何が起こるかわかりませんから、当たり前には思えないのです。
突発的なことこそ、世の常だと思っているからです。
この日のことは、今でも、不思議だなぁと思います。
Aさんからのご依頼の日でした。
いつものように準備をしていました。
(さあ、これから調整だ)と思ったところで
家族共有の携帯(ガラケー)に、学校から留守電が入っていました。
何やら、学校で怪我した様子。
何とも表現しがたい感情の嵐を感じながら、Aさんにメールを送り、
学校へ迎えに行くことにしました。
ご存知のように、病院や整形外科というところは混んでいるのが常。
( もう絶対、間に合わへん・・・Aさんに申し訳ない・・・)
Aさんは日本に一時帰国されての”この日”でした。
初めて行くその整形外科に到着しますと、案の定、混んでました。
( Aさんとご家族に申し訳ない・・・何とかならんかなぁ・・・)
運良く、しばらくすると診察して頂けました。
診察中、私は待合室に居ました。もう何も考えらず。
すると、診察室入り口あたりに、外国籍の男性が私の方を向かれて
いるのに気づきました。
目を合わせてよいものかどうか・・・
そう思いながら、チラ見していますと、その方はにっこり笑顔で
親指を立てておられます。
< 大丈夫だ!間に合うよ!>
独り言を話すことは、場所的に控えねばなりません。
( 間に合う? どう考えても、交流には間に合いませんよ。)
私は悲観的になっていました。
< 間に合うから。>
にこにこされ、グッドラックのようなジェスチャーを私にされます。
(今は診療中で、帰りの受付、お薬の処方、自宅までの道のりがあるのに・・・)
しかも季節は夏。激混みしていても普通な逗子葉山です。
“あの方”がどんなに励ましてくださろうとも私には到底間に合うとは
思えませんでした。
覚悟を決めながら、複雑な思いを抱きながら自宅へ向かい、
自宅から5メートル程のところで、突然、携帯に公衆電話から電話が入りました。
( どなただろう? )
そう思いながら電話に出ますと、びっくり。
Aさんでした。
結果、間に合ったのです。
( なんだ?!このギリギリ具合は!)
そうつぶやかずにはいられませんでした。(笑)
いやぁ、本当に、参りました。(苦笑)
Aさんから頂いたメールの一部を先に掲載させて頂きます。
読ませて頂いた後、あらためて、驚きました。
こんなことがあるのかと本当に不思議です。
やらねばならないことというのは、そういうことなんですね。
– – – – –
(略)
あの日、私は実は徹夜明けだったんです。寝られなくて。
で、随分早くホテルを出たんですよ。
銀行に寄ってお金もおろしたかったですし。
普通に行けば、すごく早くに逗子入りするはずでした。
でも、銀行に着いたらなんと、銀行のカードがお財布に入っておらず、
ホテルにまた戻らなくてはならなくなりました。
それで部屋でカードの大捜索をし、また駅に向かったんです。
結局、乗るつもりだった電車にはとうに乗り遅れ、逗子に着いたのは
ギリギリの時間になっていました。
その後、待ち合せ場所へ着いてから電話をかけるために○◯○まで
歩くことになったのはアガサさんにお話しした 通りです。
私がたくさん行ったり来たりしたのは、病院に連れていかれている
時間の調整するためだったような気がします。
不思議ですね。
(略)
– – – – –
交流では何をお話しになり、お伝えしたのか思い出せません。
調整時間のメモも、学校と病院にすっとんで行きましたので
一切ありません。
またもや、Aさんのメールに助けて頂きます。
– – – – –
(略)
この1ヶ月ほど、2つのお仕事の可能性に随分悩んでいました。
主人がいたらどう言うんだろうと何度も何度も思いました。
このことについて主人が何か言ってくれたらと願っていたんです。
そうしたら、始めからその話が始まって、本当に私のことわかって
くれているんだなと思いました。
(中略)
主人が私の適性を色々と分析して考えてくれていることに
本当に本当に勇気付けられました。
主人のあちらの世界でのお仕事のことも、わかってうれしいです。
あちらの青年たちに何かを教えている。。。教えるということは生前と同じです。
熱意を持って教えている姿が目に浮かぶようでした。
意気揚々としているとのことですので、私にも頑張る気力が湧いてきました!
(略)
– – – – –
人と直接会って話すことは
脳と身体に刻み込まれるように思えます。
メールやお手紙、電話やスカイプの場合は、
心にじんわりと残ります。
どちらにしても、一期一会の思いです。
その次が将来的にあったとしても、その時にすれば
話している今、会っている今、しかありません。
いつ何が起こるかわかりませんから、今という機会は
とても大切に思えます。
日本国内であっても、
海外在住であっても、
他界に所属されていても、
ご縁あって お約束をするのですから、何があろうとも
Aさんのご主人との機会が教えてくださったように
( 最後まで諦めてはいけないんだなぁ〜・・・)
と思いました。
何人もの人達のそれぞれのタイムラインが、
自分以外の人達にも関係していることを経験しました。
まだまだ、不思議だなぁと思いますけれども、
不思議なことが特別ではない、と思っています。
所詮、私たちには地球に住むすべての人達のことを知り尽くすことは
無理なのですから。まぁ〜世の中、いろいろあるでしょう。
人と人、人と動物、といった出会い(縁)こそが
この世で最も不思議で稀有な経験だと思えます。
とても貴重です。
大事にせねば、ですね。
” 会うは別れのはじめ “
と子どもの頃に知りました。思春期の頃や若い頃はそれを悲しく
思えた時もありました。
ですが、年を重ねるごとにこの言葉の奥にある深い意味に
自分なりの人生経験を重ね、誠にその通りだと思えます。
別れは、物理的な別れであって、永遠の別れではないと
交流を通して 思います。
< 大丈夫。間に合う!>
にこにこと笑顔でおっしゃったAさんのご主人。
確かに、あなたの言うとおりでした。
参りました。(笑)
近所に毎年咲いている朝顔です。
海外在住のAさんは「朝顔をみて、日本だなぁとすごく思いました。」と
おっしゃっていました。
そっか、海外ではあまり咲いていないのかもしれない。
大自然からそれを知らされる時、当たり前のことなんて何もないのだと
思い出せるような気がします。
アガサ