氷点下暮らし

「 山の中はどうですか? 」

お気遣いのメールを頂戴致しますので、書かせて頂きます。

大晦日には相応しくないかもしれませんが、ご勘弁ください。

こちら山の中は、氷点下暮らしに入ってきました。

氷点下暮らし in 山の中は、何やかやとあります。

“楽しんでやる”というのは建前だと思える程で(苦笑)

習慣として捉えないと、ついつい頭によぎるのは次の5文字。

” 面倒くさい “

あはは、自分で書いて笑えます。

だけど、本当。

もうね、面倒くさいことばかりなんです。(笑)

だけど、生きていくというのは そういうことなんだと思います。

便利になり過ぎたんですね、日常が。

便利が不便になってしまうと

動揺して、ついつい、便利だった過去を懐かしんでしまう・・・

のです。私は、ですよ。(笑)

氷点下暮らし in 山の中は、自然のスゴさが日常に濃く影響しますが

次の2つのどちらかがあれば、大丈夫。

意欲 あるいは、資力。

笑えますけど、現実はこうです。

山の中に建つということは、メンテナンスが日常的に必要。

それを自分で全部やる意欲と根気があるかどうか。

出来ないのなら業者さんに依頼せねばなりません。

氷点下暮らしといえば、これ。

● 窓が凍る

凍り方も段階があるのだと知りました。

ものすごく頑丈な凍り方。

神奈川の時も北側は凍っていましたが、今思えば

凍ってるとは言えない程の可愛さでした。

この山の中は・・・お湯をサァっとかけても、解けないのです。

「 スゴいな氷って。」と思わず口に出してしまう程、感心。

ちょっと待てよ・・・

冷たいところに熱いのを急激にかけると割れるんじゃないの?!

後々の事を考えると、太陽の陽が射してくる午前9時半ぐらい

を待った方がいいかな・・・

このところ、やっと知恵がついてきました。

● 雨戸は家の外から開ける

家の窓全部、頑強に凍り付いていますから、

室内からは雨戸は開けられません。真っ暗です。

長野県の山奥で極夜を続けたくありませんから(笑)

毎朝9時過ぎに、家の外に出て、雨戸を開けます。

南側はデッキの隙間を保伏前進のようにして入り、

雨戸を開けています。

※50過ぎて、毎朝、保伏前進するとは思わなかった!

●水関係は不凍液が必要

寒冷地では、水温が何度かになるとヒーターが作動するように

設置されます。大抵は。

ですから出始めは暖かいお湯が3秒ぐらい出ます。(嬉)

その後は、冷たい。(当たり前)

出てくる方だけでなく、水のあるところは留意が必要。

トイレの水、洗濯機の排水溝など もです。

そういうところには、不凍液を入れておくと安心。

とにかく。

凍るので、ついうっかり忘れると・・・後の祭りでは済まないのです。

今朝はマイナス10度越え。

全てが凍ってます。

吐く息の白さや細かさも違います。

最高気温がマイナスの山暮らしでは、

どれほど陽を浴びることが貴重に思えるか。

人が寒い凍ると思うなかであっても、動物達の逞しさには脱帽します。

小鳥さんたちの姿を見た時、

可愛いさえずりを聞いた時、

動物たちの姿を遠くから見えた時、

氷点下暮らしでの忍耐綱が補充されるような気がします。

この寒さだから気づくこともたくさんあります。

夜の星空の綺麗さ、見える星の多さ。

野生動物と遭遇した時の高揚。

北欧のデザイン、北欧の照明のアイディアや美しさの理由など、

不便で氷点下だから、気づけたこと。

山の中での生活は、物理的に不便なだけでありません。

便利な街の中での生活も、便利だけではないと思います。

どこに住もうとも、一長一短。

良いことも そうでないことも 必ずあるんだなぁ・・・です。

明日の元旦は、明け方、マイナス15度ぐらいいくと思います。

2月の中旬あたりまでが本格的な冬。

プチプチ大作戦を駆使しながら、効率的な暖の取り方を

試行錯誤していこうと思っています。

今年は長い養生期間を頂きました。

本当に皆さんのおかげです。

街中も寒いようですから、どうぞ、ご無理をされませんように。

追記:
つい先程、きつねを見かけました。はじめて、です。
じっとこちらを見ていた姿が何とも可愛くて、
ついつい、愛犬の姿を重ねてしまいました。
日本昔話に出てくるキツネの走り方、そのままでした。

= おまけ =

えのき茸か、もやしのような霜。長さというか、高さがすごい!
7〜8センチぐらいあります。


側溝が凍っています。今はもっと凍り方が重なって不透明になっています。
足でガンガン踏みつけても割れない程、頑強!

アガサ

+1

1件のコメント

  • アガサさん、
    昨年は、本当にありがとうございました。
    アガサさんのおかけで、気持ちに基盤ができました。
    またお会いしたいです。
    諏訪もいろいろが凍るほど、寒いです。こっちに嫁いできて(諏訪生まれの私も)寒さがツラくて冬が大嫌いになりました。
    けれど今は、透明感や、むしろ命が愛おしくなる感じ、春の待ち遠しさ、お日様の貴重さがある冬がそれほど嫌ではないかもしれません。それほど…
    こんなに寒くても諏訪湖はまだ凍っていないんですよ。だからまだまだ冷えるってことですね。これからも、
    アガサさんのブログを楽しみにしております。

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