近日中には駄目だ。 〜 シニカルな愛情表現 〜
Yさんの交流前夜のことです。
晩ご飯を食べ終わった後、今夜もいっぱい食べたなぁ・・・と
ほっこりしていた時、突然、頭部に他界情報がありました。
( 痛っ )
( 突然痛くなったら、びっくりするわ。まぁ、いいか。)
( メモ!)
メモをしておかないとすぐに忘れてしまうのに、
ちょっと 他のことをしたら・・・
もう メモすることを忘れてしまうのです。
※本当にすみません。
夜9時過ぎには寝ますので、9時少し前、
いつものようにお布団を敷いていました。
この日はなぜか ” 端っこ ” にぴったっと敷き布団をくっつけて敷くのです。
( なんでこんな端っこに敷くのかなぁ・・・ まぁ、いいか。)
一瞬、おかしいなぁ〜と思うのですが、
別に困ることではないので、そのまま敷きました。
とにかく、眠くて眠くて。
早く横になりたい気持ちでいっぱいになっていたのです。
( 歩きながら寝れそうなぐらい。疲れる程の運動はしてないのになぁ。)
本当に眠くて眠くてしかたがなかったのです。
さぁ、やっと眠れる!と思い、目をつむりましたら・・・
< ・・・ありがとう、と伝えてほしいです。>
私と同世代ぐらいと思える男性の声が聞こえました。
( 明日のYさんの方ですか? すみません
明日、もう一度話しかけてください。眠くて仕方がないんです。
すみません。明日、必ず。)
交流するためにも、身体のためにも、早寝早起きはとても大切。
翌日、交流1時間前、準備をしていましたら、
ふわっとお花の香りがしました。
( なんのお花かなぁ・・・? 良い香りだなぁ・・・ラベンダーかな?)
お花の香りの利き分けが出来る程、お花の名前は知りません。
とにかく、お花の香りがしたのです。
お約束時間直前、とても落ち着いて来たのが印象的でした。
Yさんからお電話を頂き、皮膚炎が治まってきて良かったですねと
いうところから体調のことを少しお喋りしていたのです。
< 喋ってる場合じゃないよ。>
といったようなことを言いながら、部屋の隅っこというか端っこに
入ってこられる男性の登場です。
( そんな隅っこでなくて、こちらにどうぞ。)
呼びかけても、その男性は端っこや隅っこが安心できるようでした。
その方が気楽になさることで私も気楽になれますので、
そっとしておきました。
そのことをYさんにお話ししましたら、
「 主人だと思います。私がお喋りするのをあまり良く
思っていない人でしたから。笑
それに、隅っことか端っこを好んでいました。」
と笑いながらおっしゃったのです。
「 そうですか。私達、お喋りに気をつけないとですね。笑
隅っこや端っこは、安心できるからだそうです。落ち着くんでしょう。」
「 そうなのかもしれませんね。笑 」
「 Yさんからお電話を頂く前、私の目の前に、猫ちゃんを両腕それぞれ1匹ずつ、
抱っこといいますか、抱えているといいますか・・・
とにかく、猫ちゃん達を可愛がるお姿を見せてくださったのです。
おわかりになりますか?」
「 ええ。主人はとても猫たちを可愛がっていました。」
ご主人に抱きかかえられた猫達は、安心してとても満足そうでした。
同時に、家族に迎えたかったけれど家族になりきれなかった愛猫ぺこのことを
思い出し、私自身の不甲斐なさをチクリとしました。
いつものことながら、交流中の記録は私の内に留まりませんので、
頂いたメールに助けて頂きたいと思います。
– – – – –
(略)
アガサさんのお部屋に来てくれた主人の態度や言葉のようすは、
主人と確信致しました。
最初に主人の様子を表す言葉を色々選んでくださっていたときには
気が付きませんでしたが、たぶんバリアを張っていたのかも知れません。
アガサさんとは初対面でしたので。
交流の時には、私はずっと笑っていました。
電話を切ったその後は、お祭りの後のような寂しさに襲われました。
少し不安にもなりました。
でも、アガサさんから先程メールを頂いた時に思い直した、
というか気が付きました。
あの人はいつもその物ズバリではなくて回りくどい言い方をする人だったではないか!
だって一度も結婚して下さい。と言われないまま私たちは結婚したのだから。
それは良く考えれば雅、
悪ければ、自分が傷つく事の回避。
だから、「近日中には駄目だ。」とか彼流のシニカルの斜め目線でしょうかね?
家でゴロゴロしている?
大好きな本は読んでないのかい?ゴロゴロしながら読んでいるか。
私のあたまの中には今そんな彼の顔が鮮明に浮かんでいます。
(略)
– – – – –
ご主人のシニカルな表現には、すべて 愛情と思いやりがあります。
そう言い切れるのは、お姿と声だけでなく、心も交流では伝わるからです。
心が心に伝わってくると自分のことのように強く思えます。
Yさんはおっしゃっていました、
「 アガサさんが伝えてくれたとおり、主人は、散らかすのが得意でした。
でも、今は 散らかして欲しいと心から思っています。
それを片付けるのがしあわせだと思えるから。」
胸にぐっと来ました。
( 散らかされ続ける毎日だと私はムッとするけれど、
散らからなくなると寂しく思うもんだもの・・・)
Yさんが心からそう思っておられるのは、お電話の声から伝わってきました。
「 アガサさんのブログに書かれいる他の方々の交流で、
『 迎えにいくから 』と言われる方々をいいなぁと思います。
主人はどうなのかなぁ?」
というようなことをYさんが話してこられました。
可愛い方だなと思いつつ、片方の耳をYさんに、もう片方の耳を
ご主人に、耳を傾けていますと
< 近日中には駄目だ。>
とおっしゃるご主人。
( え? 近日中、ですか? 近日中って言葉・・・そのまま伝えましょう。)
「 Yさん、今、ご主人がYさんのお話を聴いておられて、
< 近日中には駄目だ >っておっしゃるのです。」
「 近日中は駄目だ?!!! 何、それ! だけど、あの人らしい。」
と大笑いされていました。
「 はい。珍しい表現だと思いました。
多分、近日中という表現をされた方は初めてだと思います。
ユニークな方ですね、ご主人。」
申し訳ないと思いながら、活字のような言葉にどうしても笑いを
こらえることが出来ませんでした。
「 なんだか、私、笑ってばっかりでいいのかしら。」
「 笑いはとても大事だと思います。
ユニークな表現をされるご主人ですが、愛情表現ですよ。
とても、そうですよ。心が伝わってきますから。」
「 ちっとも、変わってない あの人。」
「 心にぐっと来ます。性格やお人柄を伝える時、私は
すごく安心出来るんです。温かさを感じます。」
ユニークな表現をなさるご主人。
Yさんとのお約束前日の夜、眠くて眠くて仕方がなかった私に
ご主人はゆっくりと心からこう話しておられたのです_
< ・・・ありがとう、と伝えてほしいです。>
それには、深い意味がありました。
くも膜下出血のご主人は、意識はないと医師から伝えれていた中、
ご主人と離れているのが嫌で、ご自宅で共に過ごされたそうです。
Yさんはそれで良かったのかと思われたことでしょう。
不安に不安を重ね、これでいいのか、これでよかったのか、と
思われたことでしょう。
話しかけてもわからないだろうと思っておられのですが、
ご主人は、わかっておられたようです。
妻が自分のことを思っての決断、決断することの大変さ、
愛情の深さ、不安、複雑な思いをわかっておられたのです。
< ありがとう >
Yさんにそう言いたかったのです、ご主人。
言葉表現が(私は)下手ですが、心からそうお伝えします。
交流の後は、まるで、
夏の夜空を華々しく美しく見せる花火大会の後のように思えます。
ご自分の中で、ふぁぁぁっと消えてしまうような感じが
してしまうのだと思うのです。
いつもより、孤独や寂しさを感じてしまうのです。
悲しさの中に深く居続けますと、感情の起伏を無意識に
避けてしまうようになるでしょう。
感情の起伏を感じると、居続けている悲しみに戻る時、
とても不安を感じてしまうのだと察しています。
感情の起伏を恐れることなく、共に歩みたいと思うのです。
< 近日中には、駄目だ。>
そうおっしゃったご主人を信じること。
不安になっても、ご主人を信じること。
感情の起伏は、自然と 自然なものになります。
夫婦がいつまでも信じ合えることは、最高です。
ごろごろしながら、本を読んだってOKですよね? Yさん。(笑)
多忙極めたご主人でしたから、
のんびりなさって頂きたいと思うのです。
家でごろごろしながら、
小さな、軽い物を たまに片付けるご主人は
優しいと思います。
ちょっと 笑えますけれども。
愛情の人です。
= おまけ =
新しい散歩道を開拓しています。
城山小学校の方に向かう道は、かなりの登り坂。
民家と道路の隙間がどうやら怖いりんご。
ビビりながら歩いていました。(私も高いところは怖い)
下っていきますと、小学校が見えてきて、目の前には長野市らしい風景。
京都市内の風景とはちょっと違うな・・・山が違う。
長野の山はカッコいい。
まぁ、京都には京都の良さがあり、長野には長野良さがあります。
だけど、自分は、、、神奈川かなぁ・・・(あはは)
アガサ