支え合うふたり

前日、私の傍に、友達のように居てくださった女性。

5〜10才ぐらい年上のようですが、年齢など関係ありません。

考え方が似ていたり、馬が合うというのでしょうか、

傍に居てくださるだけで、何だか、安心できました。

( どなた、だろう。気持ちがとても伝わってくる。)

そう思いながら、見た目は私ひとりですが、

家族達と話している時は” 私たち ” でした。

学校行事の参加お願いの紙を提出するために考えていた時の事です。

「 これぐらいすれば、まあまあかなぁ〜

 ・・・準備と他1枠ぐらいでいいかなぁ・・・」

などと独り言を言いながら。

< その日は忙しいの?>

( いえ。朝から夕方まで、一応、空けているんです、この為に。)

< だったら、全部の時間枠に◯印、すれば? >

( 全部ですか?!)

< 役やってる人は助かりますよ。書いてくれるだけでも、助かる!笑>

( それは、わかります。私も役をしたことがありますから。)

< じゃ、決まりね!>

( そうですね。おっしゃる通りです。役してる人にとっては

 手伝ってくれる人の申し出は 嬉しいですから。)

若干、乗せられた感がありますが、気分が良いのです。

ニヤニヤしながら、「これ、担任の先生に渡しておいて。」と

言い、用紙を手渡しました。

この方のおかげで、すっきりとした気分になれました。

彼女の惜しみない、他への協力スタンス。

誰とでも話し、人の好き嫌いをしない性格。

ほんの少しですが、この方と私の性格に近いものを覚えました。

” やれるだけ、やってみよう。無理だったら、また、考えよう。”

どんな時もいがみ合いたくない。

ムッとしても、長引かせない。

長引かせたくない。

立場の弱い人、困っている人に対して、手を差し伸べる。

立場の強い人、偉そうな人に対しては、ものすごく歯向かう。(大笑)

似てるなぁ・・・この方と私は。

思わず苦笑いしてしまうほど、でした。

だからでしょうか、とても嬉しかったんです。

心強かった。

夕飯準備をしていた時のことです。

母子手帳のことを話されたのです。しかも、私の出生の。

それで思い出せるのは、

母が、私が生まれた時に、はっと思いついた名前のこと。

” 何となく” 思いついた名前を母は書いたらしく、

後で、父に、訂正されたそうです。(苦笑)

そうだったよなぁ・・・と母の天然加減が愛しく思えつつも、

何故、そのことをおっしゃるのか、わかりませんでした。

しばらくの間、とても気がかりでした。

しばらくすると、そのことをすっかり忘れてしまいました。

そして、夜寝る前。

家族が皮膚が何だか痒いと やいやい言っていましたので、

「 ほっといたら、そのうち治るよ。」

どうだと言わんばかりの、エラソーな言い方をする私に(苦笑)

< ラベンダーがいいのよ。オイル。皮膚にもいいの。>

とおっしゃるのです。

( 何も塗らないのが良いと思いますけどねぇ〜 )

と言いながらも、何故か、逆らえないんですね。

「 オイル、オイル・・・」とつぶやきながら、

「 これ、少し塗ったら、マシになるらしいよ。」と手渡しました。

疑い深い私は(ホントかなぁ・・・)と思いながら、自分でも

試すことにしました。

疑い続ける自分は嫌ですから。(笑)

皮膚が完全ではなく、時折、痒みがある上腕に、

ほんの少し塗ってみたのです。

5分ぐらいしたら、気づけば、痒みがなくなっていました。

( 本当だった。すごい・・・)

おっしゃる通りだったなぁ・・・、と思いながら、

黒い犬の可愛い子ちゃんと眠りにつきました。

翌日、

Sさんからお電話を頂く前も、この方が傍に居てくださいました。

「 これから私、大切な役目があります。ですから・・・」

そう言いかけますと、

< わかっています。笑 では、また。>

とおっしゃって、さっとどこかへ行かれました。

準備をしていますと、話しかけてこられる方がおられたので、

急いでメモをしました。

< 教室に写真を飾って。明るい雰囲気で飾って。

 そしたら、いつも一緒に居るように思えるでしょう?!笑

 あなたは独りで(仕事を)しているんじゃないのよ。

 私と一緒に、今も、これからも していくのよ。>

( 教室? 何かを教えておられるんだ・・・)

< 物事を複雑に考えてしまうとこがあるんですよ。不安症なのよ。>

楽しそうに笑っておっしゃったのです。

( あなたが、ですか? すみません。そんなふうに見えません。)

< 主人ですよ。夫。私じゃありませんよ。笑>

( ご主人のことでしたか。それは失礼しました。)

聞き覚えのある声で話し方の女性でした。

( あの女性に似てるなぁ・・・いやいや。決めつけたくない。)

やっと、お約束の時間になり、Sさんからお電話を頂きました。

じっと静かにしておりましたら、

あの方がにっこりニヤニヤしながら、私の方に来られたのです。

( あなたでしたか!)

< そうです。笑>

友人が来てくれたみたいに思え、嬉しかったです。

前日のこと、お電話を頂く前のことを、いろいろお伝えしていますと

「 間違いないです。◯◯○です。」

とおっしゃったのです。

「 Sさん、今、なんておっしゃったのですか?」

「 妻の◯◯○です。」

あぁ!

そうだったのか・・・

そういうことか・・・

驚きと申し訳なさがごちゃ混ぜでした。

母子手帳に母が書いた娘(私)の名前とこの方の名前が

同じだったのです。

同じ字。

ありそうでなかなか無い名前。

私の母子手帳のことをおっしゃっていた理由が

やっとわかったのです。

< 主人に、ありがとう!と言わないとね。

 いつも私を支えてくれていたのです。

 もっと 長く 一緒にいると思ってたんだけど、

 なんだか あっという間だったわ。>

少し照れながら、心の底から感謝の気持ちと

愛情があふれていました。

彼女はどうも、しめっぽいのは苦手のようです。

< ここ(他界)で、いろいろ やってみようと思えてきたの。

 いろいろ やる(やれる)ことが あるみたい!

 だけど、傍にも行けるから!(安心して)

 私、大忙しね!>

大笑いしながら、彼女はそうおっしゃっいました。

活き活きとした空気をまとわれ、目は輝いて。

他にもいろいろとお話しくださいました。

それでは、

ご主人のSさんから頂戴したメールから一部を掲載させて頂きます。

– – – – –

(略)
 
騒々しく、おしゃべりな◯◯霊でさぞお疲れだったでしょう。

話し方といい、◯◯◯◯◯◯の事等から亡き妻に間違いありません。

逝去後、闘病の苦しさ(呼吸困難、不眠等)が無く元気で、
生存中以上に活発になっていることが分かり、安心しました。

私は、頭ではわかっている(死後生の存在)つもりでも、
実感がないので喪失感、寂しさからまだ抜け出ていませんが、
今日を契機に◯◯とともに残りの生を全うしたいとおもいます。

(略)

ラベンダー精油(エッセンシャルオイル)は、◯◯がローズとともに
愛用しており、亡くなる直前はとくにラベンダーを使っていました。

(略)

– – – – –

交流を通して、お近づきさせて頂く他界の方々から、

ご依頼頂く方々から、いつも多くのことを学びます。

家族とは、

夫婦とは、

親子とは、

兄弟姉妹とは、

友人とは、

生きること、

死すること、

命を宿すこと、

様々な大切なことばかりです。

それを伝える者(私)が、日常において、活かした生き方と

考え方をしていなければ、偽善者であり、裏表のある人間です。

努力しても、し過ぎることはありません。

家族を思い、不調和や不公平を諦めることなく、弱者側に立つのは

人として当たり前のこと。

Sさんの奥様とのわずかな時間を過ごすことが出来、

あらためて そう思いました。

彼女が他界とこちらを 嬉々としながら忙しく動かれているお姿が

目に浮かぶようです。

他界されてまだ間もなくても、◯◯さんらしさいっぱいです。

支え合うおふたりとお話をさせて頂き、羨ましく思える部分もあり、

他がどうであれ、大切なのは、自分が出来ることをやっていくんだ

という思いをあらたにしました。

Sさんが楽しそうに懐かしそうに笑いながら、

時に、涙を流されながらおっしゃった「妻に間違いありません」

の言葉。

そのお声とお心には、おふたりの歴史が刻み込まれていました。

ありがとうございます。

= ほっこり写真 =

↑長野市の下流処理区終末処理場(クリーンピア)↑

先週末、何年ぶりでしょうか、早朝から夕方まで外に居ました。
りんごを家族として迎えてから、私は、ひとり(一匹)にさせておけないのです。
人間は時間の感覚がありますけれど、動物にはわかりません。
いつ、帰ってくるのか(会えるのか)わからないのです。
ですから、例え、近所でのちょっとした買い物も、時短です。
行き帰りは、もちろん小走り、
店内では買う物だけ最短距離で買い、レジに急ぎます。
特売品を見つけるなんて、とんでもない!
私には、” 幼子が家で待ってるんだ!” という気持ちが常にあるのです。
不安からではありません。
きっと、私がこの子の傍に居たいのだと思います。(笑)

不本意ながらも、涙ながら手放すことになった娘、愛猫ぺこの分まで
愛情を注ぎたい思っているのでしょうね・・・。
罪滅ぼし、でしょうか。
そうかもしれませんね。(苦笑)

いつも子ども達のことが頭と心でいっぱいの母ちゃんです。(笑)

アガサ

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