笑っていたら、何とかなる。
当日は朝から落ち着かず、アガサさんにお電話する時間が近づくと
心臓がドキドキしてかなり緊張しましたが、アガサさんの声を聴いて
お話をする内に気持ちが落ち着きました。
交流が始まり来られた方の特徴をアガサさんが伝えて下さいました。
【まゆがしっかりしていて目元ははっきり】と聞いて主人だと思いました。
そして人柄や性格を聞いて確信に変わりました。
主人がこの日をずっと待っていてくれた事に驚きと嬉しい気持ちで胸が一杯になり、
主人が「ありがとう」と何度も何度も私に伝えてくれた事が本当に嬉しかったです。
お菓子を食べている場面では、人を驚かせたり笑わたりするのが大好きだった
主人に久しぶりに会えたようで嬉しかったです。
亡くなってからも私や子供たちを笑わせてくれるなんて、本当に主人らしいです。
食べれなくなりガリガリに痩せてしまった主人の姿を今でも思い出してしまう私に対しての、
主人の優しさからくる行動ではないかとアガサさんがおっしゃって下さって
それも又、主人らしいなと思いました。
アガサさんが伝えて下さった中に
「眠くて仕方がない。頭がスッキリしない、ボーっとした感じ」とあり、
その時は最近の私の症状かな?と思いましたが、眠気はあるけど頭はスッキリしているし、
ちょっと違和感がありました。
ふと、「もしかして」と思うことが頭に浮かびました。
主人は◯○癌で亡くなったのですが、病気が分かったのが○月半ばでした。
すでにかなり進行していましたが、手術をしてその後は仕事をしながら通院での
抗がん剤治療が始まる予定でした。
○月に入ってすぐに手術をし退院はしましたが、容態が悪化して入院しました。
入院して暫くは会話も普通に出来ていたし歩けましたが、ある日を境に眠ってばかり
になりました。
私はパートを辞めて毎日病院へ通いましたが、主人はただただ寝てばかり。
そんな主人に対して私は「せっかく来てるのに寝てばっかり!何で?」って
言ってしまったんです。
主人は「俺だって好きで寝てるわけじゃない。仕方ないやろ」と…。
目が覚める時もありましたがボーっとしていて、明らかにそれまでの主人では
ありませんでした。
もしかして脳に転移したのでは?と頭のCTも撮ってもらいましたが、
転移はしていませんでした。
結局、主人が何故そういう状態になってしまったのか医師達にも分からず
主人は亡くなるまでの○か月半の殆どをベットの上で寝て過ごしました。
アガサさんが伝えて下さった「眠くて仕方ない。ボーっとしている」とは
まさにこの時の事ではなかったのかと思います。
自分でもどうする事も出来なかったんですよね。
私は毎日病院へ行ってましたが、主人とは殆ど話すことも出来ませんでした。
癌で闘病されたご夫婦のブログを読ませていただくと、たいていは夫婦二人での
大切な時間を過ごされていて、亡くなる方は遺される家族に対しても気持ちを
伝えられていて、羨ましい気持ちがありました。
主人はどんな気持ちで自分の病気と向き合い、死を迎えたんだろう。
私と結婚して幸せだったんだろうか。
子供達への思いはどうだったんだろうか。
主人の気持ちがずっと知りたいと思っていました。
遺していく家族に何も伝えられなくて悔しかったのは主人の方ですね。
だからこそ、この日をずっと待っていてくれたんだと思います。
何度も何度も「ありがとう」と伝えてくれたのは、言いたくても言えなかった
強い思いがあったからこそだと思います。
(中略)
当日の夜に子供達に交流の話をしました。
下の娘は主人が亡くなった時はまだ◯歳だったのですが、
主人との思い出も少なく覚えていない事も多いんです。
普段もクールで主人の事で泣く事もほとんどありませんでした。
今回の交流の事も、私が「こんな機会をもらって、もしかしてお父さんに
会えるかもしれない」と話しましたが、あまり関心もなさそうで「ホンマなん?」
って感じでしたので、前日に「明日やな」とポツリと言ったのが意外でした。
当日は学校から帰ってくるなり「どうやった?」と聞かれ、長女が帰ってきて
落ち着いてから話し出しました。
次女の性格からしてなかなか信じてもらえないのではと思っていたのですが
ふと次女を見るとポロポロと涙を流していて、長女も泣いていました。
長女と次女それぞれに色々な思いがあったのだと思います。
(中略)
交流が出来、主人が亡くなって止まっていた時計が又動き出した感覚です。
『笑っていたら何とかなる』という主人の言葉を胸に、これからも
子供達と一緒に生きていきたいと思います。
– – – – –
調整時のメモで読める文字は、「 眠い 」。
あとは、何を書き留めてあるのか・・・文字というよりも、曲線。
まるで、霧やお香の煙のように交流は空気中に混ざり混み、私から
消え去っていきます。
交流を経験された方々がメールを送ってくださるおかげで、
多くの方々がどれほど救われておられるか計り知れません。
ご依頼人以外の方々から送られてくるコメントやメールには、
ご依頼人さんへの感謝の気持ちで溢れています。
互いを労り合い、感謝の気持ちが自然と芽生えることこそ、
他界との交流の恩恵だと思っています。
こちらで生きた証は、” 他への思いやり ” だろうと思います。
形ある何かを残すことではなくて、無形の何かをし続けること。
有形は、いつか必ず劣化します。滅びます。持っていけない。
無形は、劣化するどころか、一層 輝きを増します。
心や精神は、永遠だろうと思います。
Kさんのご主人がご家族へ伝えられた言葉(思い)、
” 笑っていたら、何とかなる!”。
現実、生計を支えるKさんの大変さは想像に難くありません。
協力されるお嬢さん方も、そうでしょう。
欲しいと思う物も、それ以外のことも、
言葉を飲んでいらっしゃるだろうと思います。
子ども達は、お母さんを思いやり、
親は、子ども達に不憫させているだろうと思いながら。
Kさん、
お嬢さん方は、思いやり深く育っておいでです。
お父さんとの思い出が少なくたって、思い出しづらくても
心の奥深くで いつも お父さんとは繫がっておられます。
お嬢さん方の涙は、お父さんと繫がっている証。
自分達が悲しめば、お母さんを困らせると
無意識で思っておられると思います。
胸の内を話さない、話せない時期は、多くのことを育むでしょう。
じっくりお考えになっている、ということです。
時期が来れば、いつか、ぽつりぽつりとご自分から話されると思います。
” 笑っていたら、何とかなる!”
無理に笑顔を作ることだって、あります。
そういう経験を重ねて、本当の真心がわかるんじゃないかなぁ・・・
と思います。
” 笑っていたら ” というのは、単に笑うというだけではなく、
視点を変えて物事を見る、心軽やかに、という意味だと思います。
一方向からだけ、物事の事象を見るのではなくて、
” 広い視点から物事を視たら、何とかなる ” ということ。
ご主人らしい言葉です。
後ろ姿で、失礼します。(笑)
年いってから、よく寝るようになりました。
起きている時は、食べ物探し。とうとう、ゴミ箱もあさるようになりました。
ので、物は「上へ上へ」と移動させ中。(笑)
叱るよりも、頭の使いよう!(私のボケ防止にも良い!)
ごんだって、悪いことしていないのに怒られたくないでしょうから!(笑)
アガサ