何も出来なくても、自分は自分。
車の免許のない私が山を降りる術は、歩きだけ。
とはいえ、
最寄りバス停まで、徒歩40分強、
村の中心まで、約10キロの道のりを歩こうとは
未だ思えず。(笑)
ほとんど人が歩いていない道を
若干、体調に不安がある自分が単独で出歩くのは
後々考えますと、迷惑がかかるかなぁ・・・
と思ってしまい、ついつい 尻込み中。
たぬき、いたち、きじ、ねこ達では、畑仕事をされている
方々のところまで行けないだろうからねぇ。(笑)
山の中での生活は、ある意味、天の国のよう。
時間の流れるスピードは その日によって違い、
家族以外の方々との たあいもないお喋りは、
山荘に来られた時だけ。
自転車か原付バイクでもあれば・・・
と思いましたが、何かが違うような気がして
気が進みません。(笑)
気が進まない時は、合理的であっても 行動しない。
自分のそうした気のおかげで、不便です!
でも、まぁ、不便ということは、” し過ぎることはない ” ですから。
便利な環境だとついつい、” し過ぎて ” しまいます。
おやつ、食べ過ぎ。
親離れ子離れ時期に差し掛かっているのに、出しゃばり過ぎたり。あはは
山の中に住んで、いつも 思っていることがあります_
” 自分に何が出来るのか。
何も出来ない。
自分には何があるのか。
何もない。”
という自問自答。
いろいろなことがあって、最近、ふと こう思えてきました、
” 何も出来ず、何もない自分で良いんじゃないか “
って。
そんなふうに思う時もあれば、
いや、もうちょっと頑張れよと思い直したりもします。
そうした何でも無い自分を感じる時、
幼い頃から繰返し見る夢が ふと頭に浮かびます。
穏やかな雰囲気の ひょっこりした山がひとつ。
まるで、色鉛筆か水彩画で描いたような烏帽子のような山に
祖母が幼稚園ぐらいの私の手をひいて、
「 あの山へ行こか 」
「 あそこへ行くで 」
とでもいうような祖母の心の声がしている、のんびりした不思議な夢。
「 うん。行く!」
と祖母に返事した途端、
登っていく感覚はほとんどなく、突然、私の目の前に
山の中腹か 頂上近くにある古い山小屋が建っていました。
焦げ茶色の、古びた木の家。
まるで、今のこの山小屋のような感じです。(笑)
ただ違うのは、店先のような造りで、物を並べる木の台が
いくつもあるのです。
子どもの腰ぐらいの高さの木の台には、何も無いのです。
子どもですから、” お店に何も無い ” ことの方が不思議で
「 おばあちゃん、なにも ないで!」
と大きな声で言いますと、
祖母は いませんでした。
「 あれ? おばあちゃんは?」と周りをきょろきょろする私。
いつも ここで起きてしまうのです。
何度も 何度も 見ました。
この山小屋に決まり、周囲が緑で包まれているのを
実際に目にした時、この夢のことを思い出しました。
ここで何があるのかわかりませんし、
用心はすれど、期待は少しもありませんが
いろいろと考える時期なのかも、しれません。
まぁ〜、考えるには ぴったりの場所ですね。(笑)
テレビ無い生活9年目に入り、
テレビ見たいな〜とシビレを切らしかけていた私は
自転車もない生活になり、
歩くしかない。(笑)
360度 緑の世界。
自然の中にいると、自分の弱さや何も出来ないことを
これでもかと知らされました。
” 人は考える葦 ” とおっしゃったパスカル氏は、
上手に例えられたと思います。
何も出来ない弱っちぃ自分ですが、
人のことを考えて
家族のことを考えて_
そうやって こちらでの一生を暮らせたら
しあわせだと思います。
何も出来なくても、自分は自分。
自分の価値を問い出したり、見い出そうとしたら、
私は終わりと思います。
価値の有る無しは どうでもいい。
価値があるかないかは 知らん。(笑)
ただ、
人のことを考えて、
家族のことを考えて、
出来る限りのことをしてあげたい。
出来る限りの範囲のことをちまちまと出来るのが
しあわせかなと思うのです。
わけのわからないつぶやきに おつきあいくださり、
ありがとうございます。
= おまけ =
ようやく、春のような気候になりました。(笑)
と思ったら、梅雨だ!
今日の気温は、21度くらいだそうですが、わが家は16度。
長袖ででないとちょっと寒いです。
晴れた日はこんなふうに景色が綺麗です。
可愛い花でしょう?
名前はわかりませんが、可愛いなと思い、撮りました。
名前はわからないけど、良いなと思えるのが気楽です。
自分もそうありたいと思っています。欲深いですな!(笑)
家族が借りている村の畑に久しぶりに行きました。
虫、蛙、花、草・・・その成長ぶりに圧倒されます。
陽にあたると皮膚が痒くなるみたいなので、とりあえず帽子、手袋、マフラー。
今までの自分では考えられない出で立ち。
そのうち、身体が慣れてくるからね、待っとけよ!と思っています。(笑)
アガサ