動物たちのための工夫 〜山の中での山荘暮らし〜
今日は、立冬。
とうとう、冬がやってくるんですね。
自然の美しさと静けさの恩恵を受ける面があり、
自然の中で生きることの内省はいつもあります。
自然と共存して生きるというのは、一時期、
不可能なんではないかと思えました。
所詮、その環境で住んだことのない人が言う言葉_
そんなふうに思ったこともありました。
山の中に住むということは、自然界にお邪魔すること。
人間にとって、不便や快適ということなんて、
どうってことがないように思える事が日常に起きます。
それは、
山の中に家を建てたがゆえに動物達の命を奪ってしまう、
ということ。
そのひとつに、バードストライクがあります。
バードストライクというのは、窓に周囲の景色(自然)が
映り込むために野鳥が窓に思いっきり、突っ込んでしまうこと。
これは、人災です。
そんなことも、私は知りもしませんでした。
引越してきたまなし、突然、ドンッ!という大きな音に驚き、
振り向きますと ツグミが倒れていました。
脳しんとうのうえ、大切な命を落としました。
家族全員、悲しみに包まれました。
せめてもの償いに、近くの木の下に、心から埋めました。
子は泣きながら、墓標を作りました。
私は心が張り裂けそうでした。
「 もう二度とこういうことが起きないように気をつける。」
そう心にしました。
約半年後の先日、突然の「ドンっ」。
ドキっとして振り向くと、雀に似た小鳥がベランダに居ました。
苦しそうにくちばしを開けています。
「 ごめんね、まただ・・・本当にごめん 」
ボロボロと出てくるのは涙だけ。(情けない自分)
気の効いたことも出来ずに、祈るだけの自分に苛つきながらも、
祈るだけ。
( あの子を助けてやって。
誰か聞いてくれてるんやったら、あの子を助けてやって。
あの子は何にも悪くないのに。)
本当に無能な自分です。
苦しそうにクチバシを開けたまま、じっとしながらもふらふらの野鳥。
そうこうしていましたら、一匹のシジュウガラがその子に近づいて
鳴いていました。
「 どうしたの? だいじょうぶ?」
と言ってるかのように。
すると、何匹もの小鳥たちも近くの樹に停まり始めました。
仲間を心配したのかどうかは、分かりません。
十数秒後、彼らはどこかへ飛んでいってしまいました。
「 私、傍に居るから・・・」
そう言いながら、息をひそめていました。
その小さな身体の空気が段々と弱々しくなってきたのです。
( 助けてやって!)
その子は私の気配を感じ取ったようで 弱々しく瞼をあけました。
( この子にお願いする何かは残ってるんかな。
ぺこ(野良愛猫)の時に全部使い果たしたように思うけど、
ちょっとだけ残ったり貯まってる何かがあるんやったら、
この子が何とか生きていけるために使いたい。)
誰にお願いをしてるのかは分かりませんけれど、涙と鼻水を
流しながら そういうことを心の中で思っていたのです。
( 無理かもしれんけど、祈るから。)
そう思った直後、その子はパッと飛び立って お隣の山荘の屋根まで
飛べました。
( 最後の力を振り絞ったんかな・・・)
日課の外掃除をしながら、屋根の上を見つつ。
外掃除を終え、再び屋根の上を見ると、あの子は居ません。
( 飛んでいけたかな? それとも、落っこちたかな・・・)
そのままにするのも自然なのかもしれませんが、
命に関わることですから、最後まで・・・ね。
ぺこには、そうしてあげれなかったというのも関係してると思います。
庭ほうき2本とデカちりとりを邪魔にならないところに置いて、
屋根の下あたりに小鳥が落ちていないかどうかを
目をさらのようにして見ていました。
見つくしたのですが、見つけることは出来ませんでした。
見落としてるのかもしれないし、
もしかしたら、飛んでいけたのかもしれない。
何ともすっきりしない気持ちを感じていました。
「 よし!」
今、自分に出来ることをやろう!
わざわざ、防止用グッズを買わなくても出来ることをやる!
家に今あるもので、小鳥達に注意を呼びかけれるものは何?
無い知恵絞りながら、何度か替えました。
” 買わずに、家にある物で バードストライクを防ぐんだ! “
山の中で暮らすというのは、人間がどうこうだけではない。
不便とか楽しいとか、その前にやるべきことがある。
生きていくために、知恵をしぼろう。
命を守るために、行動あるのみ。
あの子が生きていればいいな。
11/9 追記:
R様より頂いた実践なさっている”生活知恵”
・台所で使うアルミ箔をリボンのように細長く切って貼り付ける。
またはクリスマスやパーティの飾りつけで使うキラキラモール。
(ア:なるほど!キラキラする方が鳥さん達には良いですね!やってみます。)
=おまけ=
最初は、手作りしたペーパークラフトを部屋の内側に釣りましたが
「部屋の内側じゃ、鳥さん達には一緒じゃないの?」
「屋外に釣れるものは、なんだ???」
「古いDVDではどう?」
独り言もここまで来ると大したもんです。
そういうことで窓の外に釣ってみました。
畑でよくある ” 鳥よけ “みたいですね。
「これなら、鳥さん達も分かるでしょ!」
独りご満悦の数分後、微風が吹き始めました。
コツン、コツンとDVDが窓にあたります。
(あちゃー、そういうこともあるね。確かに。)
しばし、考えました。
現在は、リボンをプレスリーの衣装の袖下のようにしました。
これを毎朝かけて、毎夕取り込みます。
小鳥さんのために。
アガサ
こんにちは。お元気でお過ごしですか?
先日は緩やかな時間をありがとうございました。心の休息をとれた気がします(^_^)
山は鳥も多いですもんね。アガサさんの優しいお気持ちとお覚悟を拝読すると、読んでいるだけの自分も、その一端を担えているような気持ちになります。自分もそうありたいです。
どうぞ暖かくしてお過ごし下さいね。
アガサさん、こんばんは🍁
我が家の窓まわりには(利根川が近い事と、近くに公園がある為、時々ガラス窓に鳥が突撃してきます)、台所で使うアルミ箔をリボンのように細長く切って貼り付けています。
またはクリスマスやパーティの飾りつけで使うキラキラモール(ダイソーなどの100均で購入)をつけています。
アガサさん家にも効くと良いなぁ〜^_^
追伸:PCアドレスにメッセージをありがとうございました♪^_^♪嬉しいです。
でも「返事が遅くなりごめんなさい〜」などと仰らないでください。お互い時間に余裕のある時などに“おしゃべり”(PCやブログでですが)よろしくお願いします。
おやすみなさい💤 村島玲子