ずっと思い続ける”姉”

読んでいた本を閉じ、ぼちぼち眠ろうと瞼を閉じた直後

光が私の頭上で一瞬美しく光りました。

( あらまぁ・・・)

すぐに私の腰から下が痛みだし、身体の具合が悪くなり

( これは、困った。このままではあっちに行くな。どうしたもんかな・・・)

何とも言えない気持ちが押し寄せてきました。

( この痛みがおさまりますように・・・)

誰に頼むというわけでもなく、小さな声でつぶやき、

複雑な様々な痛みやだるさを様子見していました。

幸運にも、次第におさまってき、ようやく眠れそうです。

( 良かった。助かった。)

明日また起きれる、そう思えるのは何とも有難いことです。

翌日、昨夜のことも忘れかけた頃、また、体調の変化。

( またか・・・)

慣れたとはいえ、やっぱり良い気はしません。

( 今回はちょっとヤバいな・・・)

家族が心配してはいけないと思い、年齢のせいにして

横になりました。

しばらく横になっていると、少しおさまってきたようです。

( 私には、やらなあかんことが山ほどある!)

そう言い聞かせ、とりあえず、椅子に座って一息つきました。

忙しいもんです。

今度は、首を締められて息苦しくなってきつつ、

頭の中が混乱してきました。

( どうなってるの? 本当に苦しい。不愉快や、こんなん!)

体調の急激な変化を理不尽に思いながら、

誰に苛つくも出来ず(苦笑)、

多少悶々としながらも、時計を見る私。

時計の針は、午後3時過ぎです。

( うわっ!夕飯作り、せんと。)

ふらつきながらも、” 根性!根性!”と思いながら台所へ。

それからは何とか “自分の” 体調を取戻しました。

当日、Rさんをお出迎え。

「 素敵な可愛い服ですね。」と思ったことを言いますと

「 今、一番のお気に入りです。」とエヘヘと照れてにっこり顔のRさん。

部屋に入って頂いてから、交流というものに対しての私の考えを

簡単にお話しました。

うんうんと頷いてくださるRさん。

「 私、こういう機会を何度も経験してきました。」

「 そうですか。」

気の効いたことを言えない私自身を感じながらも(苦笑)、

自分の役目に集中することに。

静かにあちらに合わせていきますと_

ひとりの男性がおられました。

( 随分前に他界された方だ。)

そう思いながら、伝え始めました。

年代、見た目、性格、職業的なこと等をお話したと思います。

「 随分前に他界された方だと思えます。お心当たりはありますか?」

「 はい。」

Rさんのお返事中に、頭のある部分が痛みだし、

「 いてて。頭のこのあたりが痛みます。この男性に関係ありますか?」

「 はい。おじはそこが原因でした。」

「 わかりました。」

「 何をお話しに来られたのか、尋ねてみます。」

尋ねながら、腑に落ちないところは、何度もおじさんに伺いながら、

しっくりくるまで言葉を探していました。

「 この方がおっしゃっている意味がわかりますか?」

「 はい。わかります。」

「 Rさんのことをとても可愛いと思われています。」

「 はい。可愛がってくれていました。」

「 今もそう思っておいでです。」

そう言った後、”おじさん”の周りの空気がどうも気になっていました。

( どうされたんだろう・・・)

< ・・・あんなことするなんて・・・許せない・・・>

( え?許せない?)

Rさんにそれを伝えました。

「 わかります。」

Rさんは座り直してそうおっしゃいました。

次の瞬間、ここ数日に私の身に起こったことが次々と

蘇ってきました。

Rさんは

「 おじといとこがどうしているのかを知りたくて来ました。」

そのようなことをおっしゃったと思います。

「 そうですか。探せるかどうかわかりませんが、周りをみてみます。」

今度も男性。

( 若い方だ。30代ぐらいか。)

その足もとはふらふらしていて、おぼつかない。

「 若い男性、う・・・ん、30代ぐらいかな。
 
 よく言えば、今風。

 だらしない感じがします。すみません。」

そう伝えながらも、私の頭の中が混乱してきました。

「 Rさん。この若い男性ですが、ふらふらしておられるんです。

 アルコールか、薬の影響だと思いますが、ご存知ですか?」

「 はい。薬です。」

(薬物か・・・どうりで私がぐちゃぐちゃだったわけか。)

その瞬間、私は首を締められるようでした。

「 頭の中が混乱していて、」

「 はい。そう聞いてます。」

「 首を締められるような感覚におそわれます。」

「 はい。殺されるという妄想があったと聞いてます。」

もはや、疑う余地もなくなりました。

すると、強烈に訴えかけられました_

< 俺は何だって出来る。何でも出来るんだ。>

同じことを2回も話されました。

それをRさんにお伝えしたあと、

< ◯○・>

( それは名前ですか?)

囁かれるがまま、それを口にして、何度か試みました。

「 (最後が)はっきり聴き取れない・・・」

自分に言い捨てるように言いました。

すっかり私は”中間点”に居て、確認さえ忘れていました。

しばらくしてから、

Rさんが

「 さっきの◯○・ですが、それはいとこの名前だと思います。

 いとこは◯○○という名前なんです。」

そう教えて下さいました。

“彼ら”といろいろ話していたと思います。

交流の流れ具合に私は思わず、口にしてしまいました_

「 道理(人の道)は、きちんとして頂きたい!」

きっぱりと 他界に対して言いました。

交流はあちらのペースが優先されるようですが、伝え手の私だって人です。

どういう状態であろうと、どういう事情があろうと、

三方の交流だと思っています。

一方が自分本位で固めることは、成りません。

なぜなら、

ご依頼人さんがどういう思いで依頼を決断されるのか。

どんな思いをして、足を運ばれているか。

私が日々、どういう思いで生き過ごし、臨んでいるのか。

家族の協力と理解を得ているのか。

それらをすっとばしての ” 優先 ” は、無いでしょう?

他界が優位で、こちらが置き去りではないはず。

どちらも同じです。

差などありません。

きっぱりとした態度で伝えること、

関わるすべての人々に礼儀をもつことは、

誰にとっても大事なことだと思っています。

「ちょっと叱ったように聞こえたかもしれませんが、

互いの心、思いやりを大事にしたいんです。すみません。」

Rさんはとっくに理解してくださっているのは分かっていましたが、

そう申し上げました。

それからは、少し空気が和らいだように思います。

途中、Rさんは涙を拭いておられたと思います。

長い間、おじさん、いとこのことを心配されていたから。

ずっと思っておられたのです。

今まで告げられたこと???なことに対して、

絡まっていた糸やパズルがしっくり来て、

心に安堵が少しやってきたのかもしれません。

Rさんから頂いたメールを掲載させて頂きます。

– – – – –

(略)

叔父のこともいとこのことも、心にずっとひっかかっており、
いままでのシッティングで言われたことがつながりました。
このためにたどってきたんだな、と思いました。

そしてアガサさんがおっしゃったことの詳細さに驚いてもいました。

(中略)
いとこは、亡くなったときに、なんでそんなピリオドを自分でうったん?と
思いましたが、ひとは死にたいとおもうとき、それしか目にはいらないもので
ふとしたことでもそこに行ってしまうのが人間というものだと思っています。
こんな私でもそんな時期がありましたから、その気持ちはわからないでもない。

ただ、くすりという部分では、つらかったね、というしかありません。

(中略)
叔父はあんな感じででてきてくれて、わたしへの愛情も十分に感じました。
だからこそ、きっとわたしになにか伝えたかったのではないかと。

(中略)
私は(おじさんといとこを)忘れてないよ、そう思うことで、彼らにつながりますように。

(略)

– – – – –

Rさんは、おふたりのことが気になり、

イギリスで霊媒に会う機会も得られたとのこと。

「 そういうことはイギリスが本場なんですよね?」

と言われたのですが、

「 そうですか。Rさん、英語ペラペラなんですね!?」

とバイリンガルのRさんがの方がスゴいと思いました。

でも、その本場では、おふたりには会えず、

なんだかわからなかったとのこと。

子どもはいないのに、子どものことを話されたとも

おっしゃっていました。

親戚づきあいも希薄になってきている今、

こうして長い間、親戚の身を案じるRさんに敬服しました。

ご事情がご事情だけに、気が気でなかったのだと思います。

長い歳月を経たとしても、ようやく会われたようです。

おじさんは、我が子を許せないと思う気持ちと

不憫だと思う気持ちがあるのだと思います。

それは、おじさんの空気を心身で感じ、そう確信しました。

子どもには、心優しく強くたくましく生きてほしい・・・

そう思い願う気持ちは、親ならば、です。

(なかには、自分優先の親もいるのも現実。

 それが悪いかどうかは、また別のことと思います。)

親が自分を捨てた、置き去りにされたという思いは

子どもにとって、一生の大きな傷になります。

その傷を様々なことで乗り越えて、

自分を大事に思ってくれている人達への感謝によって

傷を”勲章”とするのか、

それとも、

傷を”傷”としたままにするのかは、

本人次第だと思います。

でも、大丈夫。

この若き男性には、弟のように思ってくれる姉Rさんがおられる。

しあわせですよ。それは。

ようやく糸口を見つけられたのも、”姉” Rさんの愛情のおかげ。

必ず、他界で、父と子がお互いに確認し合い、

少しずつ、心と心が繫がってゆくと思います。

近いうちに、きっと。

傷を勲章に変えて。

= おまけ =

最近、突如あらわれる雪雲。
あやしいなぁ〜あの雲!と思ってしばらくしたら降ってきます。
この季節の陽射しは、野良愛猫ぺこにとって貴重。
夜、朝方、寒いもんねぇ。。。冷蔵庫のなかにいるみたいだもんな。
家の中に入れてあげたい。
あ〜あ、家、欲しいなぁ。。。(苦笑)

アガサ

+1

2件のコメント

  • こんばんは。
    何度も読み返して、「決してどちらか優先ではない、依頼者、アガサさん、相手がいてどれも平等」というところと、「傷を勲章に」というところに、深く感じ入りました。
    思いはどこにいても同じ。
    どうか勲章になりますように。
    人間の心の強弱は、本当にそれぞれで、自分がメジャーじゃないと思います。おもいがちですが。
    お会いできたことに感謝します。ありがとうございました。

  • コメントをありがとうございます。
    >「決してどちらか優先ではない、依頼者、アガサさん、相手がいてどれも平等」
    これは、子どもの頃からの、歓迎できない体験に対して
    どうするか?という長年の経験であり、知恵だろうと思います。
    " 怖がらずに過ごす、平凡な毎日 "がどれほど幸せかということを
    自分なりに知っているつもりです。
    "もう傷つくのは嫌だ・・・" と誰でも思います。それで普通。
    でも現実は、傷つくのを恐れて、回避しては生きていけない。
    傷が傷のままで在り続けるのは、自分だけが不幸と思うことだと思います。
    自分自身を振り返って、そう思えます。
    世界にたくさん在る、悲惨で過酷な現実をニュース等により知らされることで、
    自分の身の振り方や考え方、生き方というものを見直すのだと思います。
    ご先祖、守護、、、、という人達が万能で完璧だとは思っていません。
    見下しや疑っているのとは違います。
    命あるもの全ては平等だと心底思っているんです。
    なので、他界がスゴくて、こちらが最低最悪・・・ということではないと
    思うのです。
    自分が生きてきた足跡の積み重ねで、そう思うのです。
    ( 単に、頑固なオバハンなんやと思いますけど>私。笑 )

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Translate ≫