親はひとり、でも。
ご事情があって、
「 親は自分ひとり 」の方々は多く
いらっしゃいます。
経済的、精神的、いろいろな面で
ご苦労、ご心労が耐えないでしょう。
でも、どうか、
” 引け目 ” を感じないで頂きたいのです。
片親だから、苦労する・・・
片親だから、心が育ちにくい・・・
などとは思わないで下さい。
それは、偏見です。
両親がいても、
皆それぞれにいろいろな事情があり、
苦労するでしょうし、
心が育つとは限りません。
いづれにせよ、
親が物事を偏見視しないこと。
子どもに望むように、
親自身の行動も そうあること。
大人になるから許されることが
増えるのでは、ありません。
大人になったら好き放題していい、
のではありません。
親であるということに、
時に 不安になり、
すべてのプレッシャーから
逃げたくなることもあるでしょう。
子どもがいなかったら・・・
ひとりになりたい・・・
頼れるパートナーが欲しい・・・
と。
そう思って、自然です。
しかしながら、
世の中に起こっている事件のひとつに
再婚、または、同棲相手が
子に対して 虐待をする_
この問題が頻発していることを
忘れてはなりません。
いつも子どもが犠牲となります。
もちろん、
誠実で思いやりに満ちた方も
おられます。
子どもが不幸になっていくのは、
親が、親でなくなる状態です。
親が恋愛に重きを置きますと、
子どもの存在が、
希薄な存在になります。
そうして_
いろいろな不調和音が鳴り響いて
ゆくのです。
人を好きになってはいけない、
というのでは ありません。
異性としてどうかだけではなく、
父親としてどうか、
母親としてどうか、
ということが最優先になるのは
言うまでもありません。
親がひとりであろうと、両方揃っていようと
子育ては、楽ではありません。
簡単だと、楽だと、思うことの方が不自然です。
簡単で楽でないからこそ、
素晴らしいことがたくさんあるのです。
いつか、必ず_
子の存在が 親を助けます。
親が、
自分のために必至に生きて、
育ててくれたことは、
子どもの心に刻み込まれます。
子が、
卒業式の日を迎える時・・
勤め出したら・・・
独り暮らしをしたら・・・
結婚したら・・・
子が産まれたら・・・
子育てをしていたら・・・
子があなたの年齢になったら・・・
子の人生の中の、その時期に
親が自分を育ててくれた道のりが
わかるのです。
スケジュール管理と楽しいイベントで埋め尽くすことが、
家庭の役割ではないのです。
家族、家庭というところは、
心を育むところ。
携帯やインターネットの世界ではなく、
実際の、
目の前にいる、
一つ屋根の下で生活をしている家族に目と心を向けること。
人生なんて、あっという間。
一緒に過ごせる時間は、あっという間。
アガサ