形ではなく、心。
秋深まる穏やかな日、
一本のお電話は男性の方でした。
最初にお越し下さった方から
伝えてくださることや
とらえることを
お伝えしてゆきますと、
1才ぐらいの時に他界された
お祖母さんのようでした。
お伝えするお姿は、
写真で見たことのあるお祖母さん。
お人柄などもお伝えしてゆき、
お祖母さんが孫であるご依頼人さんに
おっしゃりたいことを私に話しかけて
くださいました。
” この子は・・・祖末な食べ物を
淋しそうに食べていてね・・・
その姿が何とも可哀想で・・・
何とかしてやりたいけれど、
何ともしてあげれない。”
そのようなことを 切実に話してくださったのです。
食べられる姿も私に見せてくださり、
(本当に、寂しい後ろ姿だ・・・)
お祖母さんと私は、何とも言えない気持ちに
なって、しんみりしかけていました。
でも、お祖母さんは、とても前向きな方で
あれやこれやとお話くださっていました。
そうこうしていますと、
別の方々がおふたり、私に近づいて来られました。
そうして、伝えてくださることを
お伝えしていきますと、最愛の奥様でした。
奥様の今の気持ちが、私に移り過ぎたため、
お伝え出来るようになるために、
数分程、時間が必要でした。
<(ご主人が)私を死んだものとして扱いすぎなんです。>
(ご主人がそう思われるのもわからなくもありませんよ。
もちろん、そうお伝えします。)
奥様のおっしゃった意味がおわかりになるようでした。
お伝えしているなか、奥様の傍に、可愛い”家族”がいることに
気づきました。
ご依頼人さんにお伝えしますと、
奥様がそれはそれは可愛がっておられた猫ちゃんのようです。
そのことについても、
ご依頼人さんが思い出深そうに、
大切にお話ししてくださいました。
行事やお経を読むということは、尊いことです。
そうした行いに、心があるかないかです。
(行事や宗教を否定しているわけではありません。)
心優しい奥様がおっしゃった気持ちに、
その通りだと思いました。
そのお気持ちは、
ご依頼人であるご主人の心に
優しく、
温かく、
刻み込まれたと思います。
「 あぁ、そうですか。やっぱり そうですか。」
愛しい妻の気持ちに
安堵し、なるほど、と 思われたご依頼人。
(後日追記)
頂いたご感想です。
※お礼文やお褒めくださるお言葉は省略させて頂きます。
– – – – –
(中略)
祖母が見守ってくれている事や家内の気持ちが確認出来て、
心の中が暖かくなりました。
今はすごく穏やかな気持ちでおります。
(中略)
お話しいただいた中で「○○○」のような言葉が聞こえると
おっしゃっていたと思います。
何に付いての言葉か何ともわかりませんが、
家内の妹の名前が「○○△」と言う名前なので、
ひょっとすると何か関係あるのかな?とも思ったりしました。
(中略)
– – – – –