愉快な父さん
朝から、せっせとご来客準備に勤しむ私に、家族から
社会に対しての疑問と不満についての所見を聞かされ、
意見を求められていました。(苦笑)
元来、私は、
「 人は人。自分は自分。」という考え方。
人生に起こる様々なことを乗り越えてくると、
そうしたことにも、鈍くなるんでしょうか。(笑)
家族のストレスをじっくり聞く時間と気力がなかったので
トイレへ非難?!しました。
( さあ、気持ちを切替えよう・・・)
そう思った瞬間、
< ははは。気の毒だなぁ〜。ははは。
いつも、ああなのか? はははは。
気の毒っていうか、笑える。ははは。>
と話してこられた初老の男性。
その方のおかげで、私も、一緒になって笑えてきました。
( もう、来られてるんですね。)
そうして、部屋へ行き、調整し直しました。
ふぅ〜っと、何かの匂いがして、
何の匂いだろう・・・
なんの匂いかわからないけど、
男性が着ける匂い。
コロンなのか、頭髪に着ける何か。
そうこうしていますと、がらっと空気が変わりました。
沸き上がるような・・・強い思い。
家族への深い深い思い。
< 何を してあげただろう。
何を 残してやれただろうか。・・・>
そうおっしゃったのです。
そうして、待ち合わせ場所へ。
ご依頼人おひとりと思い込んでいた私は
「 あ、お母さんもご一緒なんですね。」と話し、
(あ!椅子とカップをもう一組、準備しなきゃ。)
と思っていました。
Tさんが、
「 母も連れてきました。事前に言ってなくてすみません。」
私は、
「 いえいえ。大丈夫ですよ。」と話していました。
すると、
< 良い娘でしょおぅ!>と言われたので、
「 良い娘さんですねぇ!」と言わずにはおれませんでした。
Tさんは、きっと、
” アガサさんは一体何を言い出すんだろう?”
と驚かれたかもしれません。
とにかく、その男性は、よく喋られるんです。
そうして、アガサ部屋へ。
お母さんは、まさか、私が霊媒だとは思われず、
驚かれたご様子。
そういう時、私は内心、ニヤリとします。
だってほら、
霊能者や霊媒のイメージって、
白い着物を着てるとか、
手首にジャラジャラと天然石ブレスレットを着けてるとか、
首には、大きめの天然石か、どこかの先住民っぽい
シルバーのデコラティブなものとか、
木や木の実で作られたものをぶら下げてるとか、
あるいは、
部屋には水晶の大玉や、岩石をくりぬいたようなものがあったり、
高そうな服に身を包んでいる! というイメージですもの。
そうした” 物質 ” に頼る必要は 全くありません。
大体の年台、背格好、そして、性格といったことを
お伝えしていったと思います。
Tさんは目を赤くされていたんじゃないかな、と思います。
お父さんから話されること、伝えられること、
すべてを話し続けていますと、
Tさんは驚かれた様子で、
「 こんなふうに言ってはいけないのかもしれないですが、
当たってる・・・。」
とおっしゃっていました。
お父さんは、
妻へ、そして、娘の仕事について、家のことについて、
いろいろと(言いたいように)話しておられました。
Tさんやお母さんがお伝えした内容にまつわるお話を
してくださっている時に、
お父さんは、娘さんの毛を触ったり。
お父さんの動きがあまりにも面白くて、
「 お話の途中にすみません。
お父さんが、Tさんの髪の毛を触ったりしておられて、
その姿が何とも面白くて、つい笑ってしまいます。」
と申しました。
すると、
母娘で顔を見合わせて、
「 よくちょっかいを出してたんですよ!父は!」
と大笑い。
「 なんだ、全然変わってないじゃん!
本当に何も残していなくて、苦労したんですよ!」
と娘のTさんは、大笑い。
お母さんも、涙き笑い。
そんなご家族に、私もつられて、大笑い。
娘の仕事に、とても応援しているとおっしゃっていました。
その姿が目に浮かぶと話しておられたお母さん。
お母さんは、寂しい気持ちを話してくださいました。
自分の妻への応援もしていること、
やってみようかとお考えになっていることへのアドバイスも
お父さんは おっしゃっていました。
「 あぁ、本当に来てよかったぁ!」
心からそうおっしゃっていたTさん。
思春期だった頃、ご自身のお父さんへの反抗に
ずっと自責の念を持っておられたとのこと。
娘が大好きなお父さんは、確かにショックだったけど、
こうやって一人前になっていくんだなぁ・・・
という感慨深いお気持ちであったことも
話して下さいました。
とにかく!
笑って、笑って、笑って。
涙もぽろぽろ流されて。
お父さん、良かったですね!
ご近所さんから頂いた、ざくろ。
お茶にお呼ばれしている時に、コップ片手に来た家族。
「 ざくろジュースです。エキスかな。。。種も一緒にジューサーしました。
驚くような色でしょ!」
ショッキングピンクという表現が今もあるのかな?
ザクロのルビー色のイメージとは程遠い、はっきりとしたピンク色。
何やら、ザクロの種の回りに栄養があるのだとか。
味は・・・想像では、うげっというイメージだったのですが、
実際は、びっくり!とても濃い酸っぱさ!だけど、イケる。
ちょうど出してくださっていた、ローズヒップティーに入れて混ぜて飲みました。
「女性ホルモンに良いらしいね。」とご近所さん。
「私、女性ホルモン、あったかなぁ。」と普通に言うと、大爆笑。
秋の外でのお茶も笑いに満ちた日でした。
アガサ 葉山在住
天国との対話 愛しい家族との時間
~天国の人々の思いを伝えています~