話したかった気持ち
長い回想になりそうです。
依頼フォームに書いてくださった言葉、
「 対面と電話で迷っています。」
そう書かれていました。
「 対面も電話も変わりません。無理なさらないように。ご都合の良いように。」
という返事をお返ししたと思います。
しばらくしてから、Mさんは葉山まで行きますというメールを下さいました。
前日、前日のご機会を終え、ほっとしていたとき
どなたかが来られているようでした。
けれども、いつもあちらと繫がっていては身が持ちませんので
明日のご機会に備える意味でも、現実的な意味でも、
家庭人として あれやってこれやってと過ごしていました。
時間が流れるにつれて、濃く繫がってゆく・・・
内心、
( 明日は 大変な日になるな・・・)
どう大変になるのかは どうでもいいこと。
とにかく、気合いを入れながら お布団を敷いてると
” その方 ” は私に近づいてこられました。
( 大丈夫。明日ですよ。明日○時からですから。)
と諭すようにお話しました。
就寝するも、なかなか 眠れない。
うとうとしたでしょうか、夜に何度か起きてしまう
トイレに(面倒くさいなぁ)と思いながら、襖を開けると
壁を隔てた、丁度私のお布団の位置に ぼんやりとした
光(光体)を肉眼で確認しました。
( よっぽど、私に話したいのですね・・・)
と小さな小さな声で話しながら、身体を休めるために
寝ることにしました。
当日、Mさんから約束時間の前に
「 事故渋滞のため、遅れます。すみません。」
とお電話を頂戴しました。
「 あせらずに、安全にお越し下さい。」と言葉を添えて。
てっきり、電車&新幹線&電車経由だと思っていましたので
本当にびっくりしていました。
待ち合わせ場所へ行くと とても温厚なお人柄のMさんでした。
自宅に着いて、お茶で一息ついて頂いてから
私の方は 静かに自然に あちらと繋がって行きました。
< ごめんなさい!>
そう言ってMさんに倒れかけるようにして 泣き崩れる女性。
「 Mさん、この女性が深夜私がトイレに行く途中で光の姿で
私の前に表れてくださいました。」
そう切り出しながら、その場で感知していることも伝えました。
「 わかります。彼女です。」
「 話してゆかれるなかでもこの方であることがわかると思います。」
「 はい。」
「 それと、お越しになる前にあちらから伝えられたことですが、
身体のこのあたり(体感のあった部分を説明)、
そして、こういうお名前をおっしゃいました_ ○○○。
あちらで赤ちゃんにあったのか、赤ちゃんのこともおっしゃっていました。」
しばらくお考えになって、
「 いついつ頃(私の記憶忘れ)亡くなった従妹が○○○と言います。
その身体の痛みの方はそうだと思います。
ほとんど会っていなかったので、あとはわかりませんが。」
「 いえ。大丈夫です。ありがとうございます。」
< 話せる人がいなかったんです。>
「 この方が、彼女が、『 話せる人がいなかったです。』と
おっしゃっていますが、わかりますか?」
「 わかります。」
” 彼女 “は、ぽつりぽつもおっしゃるものの、私には
彼女自身の胸にかかえていることが あまりにも大きく深く、
どうしようか、どうしたものかと 考えていました。
そのまま、Mさんにもそう伝え、
「 無理はさせないし、私も無理をしたくないですが、
無理と思ってしまえば 私がこうしている意味がありません。
何とか、彼女が軽くなってほしい・・・」
そのようなことを話していたと思います。
突然、彼女は ワッと大泣きを始めました。
彼女は私に重なり、私はその間 自分から離れることにしました。
短時間でたくさん、ぎゅっと泣かれた。
そうして、彼女は 自分の押さえていた気持ちを
正直に話していってくれました。
よく話してくださったと思います。
本当に。
彼女をとりまく空気は、ガラッと変わりました。
とても軽やか!
軽い空気を身にまとって。
笑顔も 出てきたので 私も一安心出来ました。
詳しくは書きませんけれども(抜け落ちてる部分があるので)
Mさんから翌日頂いたメールを部分的に掲載させて頂きます。
– – – – –
帰路では、彼女があちらにいってから今日までの自分を考えました。
現実を受け止められず、泣いて苦しみ、
自分は生きていく必要があるのかと思いながら日々過ごしました。
そして、彼女は何か月も苦しみ悩み、今の自分なんかより、
もっともっと辛い月日を過ごしていたのに
「助けてあげれなかった、オレは全然向き合おうとしなかった、
追い込んでしまったのはオレだ、全部オレのせいだ。」
そのような、自責の念だけの毎日だったと思い返しておりました。
何かにすがりたい、彼女の魂の存在をどんな形でもいいから確かめたい。
そんな気持ちになりネット検索をし、アガサさんのところにたどり着きました。
どのように検索したのか、キーワードさえも記憶にありません。
本当に引き込まれるように、ブログを読み、申込みしていました。
そして、お会いした○日。
まさしく彼女の声を届けてくださいました。
私は、感動で言葉にならない、過去に経験したことがない気持ちになっていました。
私の気持ちを彼女に伝えて下さり、彼女がそれを受け入れてくれて、
生前から閉じていた心を開いてくれたことに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。
私たちは、結婚という形には至りませんでしたが
○日、○月○日に結婚したつもりでいます。
アガサさんが、「彼女自身も結婚に対して引っ掛かりがある」
「二人だけになりたい」、「本当の自分を出した時に」と言われました。
思いあたることがあります。
(中略)
彼女が中学の時に就寝していると、毎晩のように母親が部屋に入ってきて、
暴力を受けていたそうです。
反抗期だった娘を許せなかったみたいです。
そのときから「お母さん」と呼んだことがないそうです。
そんな母を自分以外介護する人がいない。
子供のころ、母から受けたことを全部呑み込んで面倒みるしかない。
とても辛かったと思います。
彼女はすごく頑張ったと思います。
私側も仕事や諸事情があり、結婚に対してのタイミングが合わないことがありました。
だから、お互い何も考えなくてもよいところで二人だけになりたいと考えていたんだと思います。
そして、精神的ストレスが爆発した時に私に辛く当たってしまうかもしれない。
そのことで、嫌われたくない。ケンカしたくない。
彼女は、全部わかっていて、悩んでいたんだと思います。
アガサさんから言われた「自責の念は逃げ」という言葉に気が付かされました。
その通りだと思いました。
今でも、悲しい辛い気持ちに変化はありません。
でも、それを心にしまいこみ、彼女への感謝の想いを心で伝え、いつも隣にいてくれる
そう思いながら、彼女が愛してくれた自分を取り戻して生きていくことが
必要なんだと気が付きました。
(略)
– – – – –
ほっそりとした彼女が、心から安心できる信頼できる
愛しい人の胸に飛び込む。
傍に寄り添う姿。
そのお顔には、穏やかな微笑みが ありました。
彼女の傍にいて、静かに待っていてくれたのは、
Mさんの従妹さんやお母さんでした。
血の繫がりだけではないのは何度も教えてもらっていますが
そうした光景を目の当たりにしますと、
この世的な縛り(考え)を違う側面から振り返れます。
肉親は 温かいものですが、
肉親であるがゆえに 酷い環境も あるのです。
「 Mさん、彼女は もう大丈夫だと思います。
私が「大丈夫です。」と言いきらないのは、
その状態をお見せすることが出来ないからです。
私の経験からは「大丈夫」なんです。
本当に 良かった。」
「 結婚したかったです。」
「 ええ、わかります。
結婚って、心次第だと思います。
紙切れ一枚、戸籍上で ” 結婚 ” したって、
本当の意味での結婚されているご夫婦って少ないもんですよ。
心で結婚する_ というのは、最高の結婚ですよ。
私は そう思っています。」
愛する者同士が、この世的な理由によって
この世的な結婚が叶わないことも あると思います。
ご依頼を通して、それは重々経験させて頂いてます。
結婚しても、家庭を築けるとは 限りません。
心から安心できる。
心から信頼できる、信頼を寄せる。
困った時ほど、支え合う。
それが 家庭です。
朝7時にお家を出られ、葉山に着かれたのは
午後1時半。
葉山を出られたあと、
無事に家路に着かれますようにと祈らずには
いられませんでした。
その夜、私が家事をしていた時に、
< ありがとう。>
ほっそりした彼女は わざわざそう言って来れました。
そして、すぐに 消え入り
きっと、愛する人のところへ あちらの世界へ
安心して 行かれたのだと思います。
いつも互いに思い思いの本を子どもと読むのですが
この夜、子どもよりも早く眠ったのは
言うまでもありません。
長い回想を読んでくださり、有難うございます。
おまけ↓
ご近所さん方から「良いわねぇ〜 」と褒めて頂いている、ほお袋。
大きいし、重いだろうし。
ご飯も食べにくいだろうし、目障りだろうな・・・何とかしてやりたい。
ちょっと移動出来れば良いんだけど・・・と考えて、要らない布をきって、
ミシンで縫って、そこいらにあるリボンを入れて。
緩んできますが、以前よりは少し楽なようです。
これからも改良改良を重ねて行こう!と思っています。
アガサ 葉山在住
天国との対話 愛しい家族との時間
~天国の人々の思いを伝えています~