父さんは、すごい
Tさんご夫妻は、朝早くにご自宅を
出発なさったのだろう・・・
後ろ姿をお見送りしながら そう思いました。
どんな思いで 来られるのか_
お察しすることは出来ても、ひとりひとり
胸の内の思いは 違うと思っています。
調整を始めて、しばらくしますと
若い男性が 私の方へ来られました。
< ・・・あまり認められなかった・・・>
最初の方を聞き逃してしまいましたが
そのまま お伝えしました。
Tさんは、
「・・・そうかも しれません。」
思うところがあるように 噛み締めるように
そうおっしゃいました。
「 息子さんは、頭も良くて 比較的
なんでも出来る方です。」
ご夫妻は、頷いておられたようです。
< (仕事は)最初は乗り気ではなかったけど、
段々と興味を持ち始めたところ矢先だったんだ。
・・・(お伝えする)
仕事をしている父さんをそばでみていて
すごい!と思った。
男だと思った。
父さんを誇りに 思えて来たんだ。>
伝えすることに夢中だった私に、
< 父さんが泣いたのを見るのは 久しぶりだ・・・>
息子さんがそうおっしゃるので、
一瞬、意識をこちらに戻すと
息子さんがおっしゃっている通り、
Tさんの目には 涙があふれそうでした。
「 以前に一回ぐらいかな・・・」
そうTさんは おっしゃいました。
< お母さんは・・・料理が上手なんだ!
でも、最近は、ちょっと手を抜いているかも。>
これには、ご夫妻で 笑われました。
「 確かに、妻は料理が上手です。
お弁当を作らなくなったから、そう思うのかな?」
奥様は、少し照れながら、
うんうんと頷いておいででした。
< 父さんに、伝えてほしいのです。
(自分が)いることを知らせるからって。
仕事中に 音で気づかせるから。>
< お母さんには、音楽で知らせる。
(自分の)好きな曲でね。
・・・それから・・・>
( それから? )
< 部屋(の戸)を開けてほしい。>
そうお伝えしますと、
お母さんは 目を丸くされて、
「 ずっと締めてて、私が戸を閉め忘れたら
『 ちゃんと締めて。』って言ってたのに。」
これには、
ご夫妻も、息子さんも苦笑いでした。
対話が終わったあと、息子さんのことを
ご夫妻からお話してくださいました。
後日、Tさんよりメールを頂きました。
” 私にとって先日の経験は、
かけがえのない出来事となりました。”
息子さんは
こちらでは分かり得なかった、
両親の深い愛と思いに
触れておられるようです。
アガサ 葉山在住 Agatha
~天国の人々の思いを伝えています~
天国との対話(霊交信 / 霊界通信)